病院に行くほどのメンタル不調ではないけれど「グレーゾーン」にいるあなたへ

病院に行くほどではないけれど、こころのどこかがいつも重い。かといって、身近な人に相談しても「考えすぎだよ」と言われそうだし、愚痴ばかりで相手を困らせたくもない。
そんな「病院に行くほどではないけれど、誰かにきいてほしい」というモヤモヤ。実は、それこそがあなたのこころが発信している「これ以上進む前に、一度立ち止まって」という切実なサインです。
今回の記事では、「なんとなく気分が晴れない」という時に現れやすい心身のサインを整理するとともに、病気とまではいかないけれど誰かにきいてほしいという時に利用できる、オンラインカウンセリングについて紹介します。
- この記事でわかること
- 気分が晴れないときの、こころと身体のサイン
- 20代〜40代が抱えているリアルな悩み
- 誰かにきいてほしいと思ったら「オンラインカウンセリング」という選択肢
「なんとなく気分が晴れない」時に現れやすいこころと身体のサイン
仕事もがんばれているし、家族や友人ともコミュニケーションが取れている。そんな中でも、なんとなく気分が晴れない日が続いていたり、疲れてしまった時に現れやすい、こころと身体のサインについてみていきましょう。
1.「過眠」や「不眠」という変化
夜は眠れているはずなのに、日中もずっと眠い。寝つきが悪くなって夜中に何度も目覚めてしまう、休日は泥のように眠り続け、気づけば夕方になっている。これは脳が現実のストレスをシャットアウトしようとする「防御反応」かもしれません。
2.「味気なさ」と「過食」
何を食べても砂を噛んでいるようで味がしない。一方で、深夜に無意識にスナック菓子をドカ食いしてしまう。激辛・激甘などの過度な刺激ばかり欲する。これは味覚の問題ではなく、脳が一時的なドーパミンを得ることで、こころのダメージを麻痺させようとしているサインです。
このように、自分の生活リズムを自分でコントロールできている感覚が薄れてきたら、こころのモヤモヤが大きくなっているサインかもしれません。
3.以前は楽しかったことに対する興味が薄れる
以前は楽しみだった趣味や習慣が、なぜか「面倒な作業」に感じられることはありませんか。
大好きだったドラマの最新話が配信されても、見る気力が起きず「後でいいや」と放置してしまう。休日に趣味の道具を出すのが億劫で、結局一日中スマホでSNSをダラダラ眺めて時間が過ぎる。友人からの誘いに、喜びよりも「準備や移動が大変だ」という負担感が勝ってしまう。これらは、あなたのこころが省エネモードに入っている状態です。
仕事や家事など、最低限の「やらなければならないこと」にエネルギーを使い果たしてしまい、自分を喜ばせるための「プラスアルファ」のエネルギーが残っていないのです。
4.理由なく涙が出る、落ち込んでしまう
日中、仕事や人前では「しっかりした自分」を演じられているのに、ふとした瞬間に感情が制御できなくなることがあります。
夜、一人で静かに過ごしていると、理由もわからず涙がこぼれてくる。ニュースの悲しい話題や、映画の些細なシーンに過剰に反応して、動悸がしたり落ち込んだりする。普段なら「そんなこともある」と流せる他人の一言が、鋭い刃物のようにこころに刺さり、何日も反芻してしまう。
これらは決してあなたが「弱くなった」わけではありません。日々感じてきた小さなストレスで、表面上は何ともないように見えても、ほんの少しの刺激で溢れ出してしまうような状態なのです。
なぜ「病院に行くほどではない今」が一番しんどいのか
多くの人は、「診断名がつくほどの病気」にならない限り、助けを求めてはいけないと思い込んでいます。しかし、実はこの「グレーゾーン」が最も孤独で、エネルギーを消耗する時期なのです。
20代〜40代が抱えているリアルな悩み
内閣府の調査(2024年版 男女共同参画白書)によると、20代〜40代の悩みで最も多いのは「自分の仕事」、次いで「収入・家計」「家族以外との人間関係」となっています。
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内閣府 2024年男女共同参画白書 19図を参考に作成
これらは生活から切り離せない日常的な悩みだからこそ、「これくらいの悩みで弱音を吐いてはいけない」「みんな同じようにがんばっているんだから」と、つらい気持ちを自分自身の中にため込んでしまうのです。
しかし普通に振る舞うことには膨大なエネルギーが必要です。朝起きて、支度をして、笑顔で挨拶し、理不尽なことにも耐えて仕事をこなす。帰宅後に泥のように眠ってしまうのは、あなたが怠けているからではなく、日中にそれほどまでにこころを摩耗させているからです。
また、人は先が見えない状態に置かれると強いストレスを感じます。「このまま、ずっと気分が晴れない日が続くのだろうか」と悩み続けることは、想像以上にこころの負担になってしまいます。
「身近な人」だからこそ話せない、というジレンマ
「誰かに話したい」と思ったとき、真っ先に思い浮かぶのは家族や友人、恋人かもしれません。しかし、親密な関係だからこそ生まれる「壁」があります。
近しい関係だかれこそ「正論」が受け入れにくい
相手はあなたを思って「こうすればいいじゃん」「もっと前向きに考えなよ」とアドバイスをくれます。しかし、今あなたが求めているのは「解決策」ではなく、ただ「このしんどさを分かってほしい」という共感ではないでしょうか。
関係性の変化への恐怖
「こんな情けない姿を見せたら、幻滅されるのではないか」「自分の弱音のせいで、相手に気を遣わせ、二人の空気感を壊してしまうのではないか」
そんな関係性の変化への恐怖がブレーキになります。自分をよく知っている相手だからこそ、一度見せた弱音が関係性に影響するような気がして、最後まで「大丈夫な自分」を貫こうとしてしまうのです。
「聴く側」のキャパシティ
相手も同じように忙しく、ストレスを抱えていることを知っているからこそ、自分の重い話を被せることに罪悪感を抱いてしまう。
こうした配慮ができるあなただからこそ、一人で抱え込んでしまうのです。 今あなたに必要なのは、こころのモヤモヤを評価も否定もせずに聴いてくれる、カウンセラーという第三者の存在かもしれません。
誰かにきいてほしいと思ったら「オンラインカウンセリング」という選択肢
これまで見てきたように、身近な人には話せず、かといって病院へ行くほどでもないという状況は、非常に孤独なものです。
カウンセリングというと、どこか遠い場所にあるカウンセリングルームへ行き、少し緊張しながらドアを叩くという、ハードルの高いものを想像するかもしれません。しかし、今、あなたが抱えているモヤモヤを解消する手段として、気軽に利用できるオンラインカウンセリングという選択肢が広まっています。
病気と健康の間に広がるグレーゾーンの状態だからこそ、オンラインという選択肢が助けになるのには、いくつかの理由があります。
1. 「こころの整理」を一緒に行える
自分一人で考えると、思考は同じ場所をグルグル回ってしまうことがありますよね。オンラインカウンセリングでは、「なんだかモヤモヤする」という抽象的な気持ちのまま、とりとめもなく話し始めても大丈夫です。メンタルヘルスのプロであるカウンセラーに相談することで、自分のこころの整理をすることができます。
2. 場所を選ばず、リラックスして話せる
精神的に疲れている時には、外出や移動は想像以上の負担になるものです。オンラインの最大のメリットは、「外に出る準備」が不要なことです。
こころが疲れている時は、電車に乗ることや、対面で誰かと目を合わせること自体がストレスになります。オンラインカウンセリングの最大のメリットは、「外向きの自分」を作る必要がないことです。自宅の慣れ親しんだソファや、お気に入りの飲み物を片手に話すことができます。
3. 「今すぐ」の気持ちに手が届く
こころの波は、突然やってくるものです。
「今、この苦しさを誰かに受け止めてほしい」「明日が来るのが怖くて眠れない」
対面の場合は予約が数週間先になることも多いですが、オンラインカウンセリングなら当日や夜間の予約が取りやすいサービスも増えています。オンラインカウンセリングには「いざとなったら、いつでも頼れる場所がある」という安心感があります。
まとめ
「病院に行くほどではない」というのは、裏を返せば自分の足で立ち、何とか踏ん張れているという強さの証拠です。その強さを自分を追い込むためではなく、自分をケアするために使ってみましょう。
まずは、オンラインカウンセリングサイトを眺めてみる。それだけで、新しい一歩は始まっています。少しだけ肩の力を抜いて、あなたの「こころの声」を誰かに相談してみませんか。
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