【建設業のストレス】 事故とメンタル不調を予防するために

猛暑や極寒、タイトな納期、複雑な人間関係、そして何より「絶対にミスは許されない」という重い責任感。建設業界のストレスによって、心と身体に常に負荷がかかり現れるサインを見逃していませんか。
この記事では、現場一筋で活躍する建設業の方にこそ知っていただきたい、「ストレスが事故につながる仕組み」と「具体的なリスク」について解説します。 また、自宅にいながらスマホひとつで簡単にできる、最新の自己管理術もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
プロの身に起こり得るストレスによる危険な行動が招くリスク
建設業で最も多い事故である
- 転落
- 転倒
- 挟まれ・巻き込まれ
この章では3人の建設業を例にして、起こり得る危険な行動のリスクを、それぞれのストレス源と共に紹介します。
リスク1:【家庭・私的な問題】Aさん(ベテラン作業員・50代)に起こり得る「転落・転倒リスク」
ベテラン作業員のAさんは50代。現場での作業は熟練していますが、家族の介護、金銭的な不安などの悩みが重くのしかかり、強いストレスを感じています。現場外の問題であるため誰にも相談できず、一人で抱え込んでいる状態です。
Aさんに現れた心身の変化
現場から帰宅しても心から休まることがなく、精神的な疲労が蓄積しています。その結果、
作業への集中力が断続的に途切れる状態が続いています。長年の経験から「体が勝手に動く」ため、ミスには至っていませんが、集中力の持続が困難になっています。
注意散漫による危険な行動が招くリスク
Aさんのような注意散漫の状態は、足元のわずかな段差や、資材の固定状況を見落とし、転倒のリスクを高めます。
また、Aさんのケースでは、高所での作業中に意識が「家での悩み」に一時的にでも向くことで、安全帯のフックの確認が疎かになり、致命的な転落事故につながる危険性があります。
Aさんのようなベテランの「慣れ」と「注意力の散漫」の組み合わせは、事故のリスクを飛躍的に高めます。
リスク2:【納期プレッシャー】Bさん(現場監督・40代)に起こり得る「挟まれ・巻き込まれリスク」
現場監督として責任感を持って勤務する40代のBさんは、連日の厳しい納期と資材調達遅延の板挟みになっています。現場のマネジメントに加え、事務処理や調整業務の割合が多くなっていることに大きなストレスを感じていました。
上層部からの催促、協力会社への調整、作業員の安全管理すべてを一人で担い、過剰な責任感から休日も休めず、常に現場のことを考えている状態です。
Bさんに現れた心身の変化
慢性的な疲労の蓄積と不眠により、現場での咄嗟の判断力が鈍り始めていました。現場全体の進捗を把握することに精一杯でしたが、それでも部下や現場の安全には細心の注意を払っていました。しかし、Bさんは自分自身の疲労に関しては見て見ぬふりを続けていたのです。
その日、いつものように出勤し、いつものように安全に気を配っていましたが、連日の疲れからBさんは一瞬立ち眩みを起こしました。
慢性疲労による危険な行動が招くリスク
Bさんのような体調不良による集中力の途切れは、重機オペレーターに対する合図の遅延や、無理に作業を進めようとして安全な距離を確保しないまま重機の近くに立ち入ってしまうリスクを高めます。
また、疲労による判断ミスは、作業帯への不用意な立ち入りや、機械の稼働中の調整など、挟まれ・巻き込まれ事故に直結する不安全行動へとつながります。

【キャリアへの不安】Cさん(若手作業員・20代)に起こり得る「単純ミス・転倒リスク」
入社3年目の若手作業員Cさんは20代。この先も建設業界でやっていけるかというキャリア不安や、経験不足からくる失敗への恐れを常に抱えています。
Cさんは元々、整理整頓や段取りといった作業が苦手な傾向があり、ミスを指摘されるたびに自信を失い、現場での会話が少なくなり孤立しています。また、残業の多さや休日出勤により、慢性的な疲労が蓄積しています。
Cさんに現れた心身の変化
自信喪失と孤立感により、仕事への意欲が低下し、作業への集中力が続かない状態に陥っています。小さなミスを繰り返すことで、さらに自己嫌悪に陥る悪循環です。疲労の蓄積からくる注意力散漫で、危険に対する判断の鈍りも出てきています。
片づけの苦手さによる行動が招くリスク
Cさんのケースでは集中力の低下から、元々苦手な作業である工具や資材の片付けや理整頓を決定的に省略してしまい、それがさらなる自信喪失につながっています。
片づけができていないと通路の障害物となり、他の作業員の転倒事故を引き起こすことも考えられます。また、疲労による単純な操作ミスや、安全手順の見落としも増え、感電や軽度な怪我のリスクも高まります。
ストレスが事故につながるプロセス
なぜ、プロの経験や気合だけでは事故を防げないのでしょうか。それは、Aさん、Bさん、Cさんのような状態は、脳の機能が低下していることを意味するからです。
ストレスホルモン「コルチゾール」とは

厚生労働省 建設現場のメンタルヘルスと 職場環境改善 の図を参考に作成
ストレスや睡眠不足が慢性化すると、身体は警戒態勢に入ります。身体には危険を察知したときに出る「緊急対応スイッチ」があり、このスイッチが入るとストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されるのです。
コルチゾールは集中力を高め、血糖値を上げて一時的に最大限のパワーを発揮させる役割を持っていますが、過剰に分泌され続けると体内のバランスが乱れ、脳の司令塔機能に悪影響を及ぼし始めます。
司令塔の機能不全は脳の「操作パネル」に電力が届かない状態
慢性ストレスや疲労が最も直撃するのが、脳の最前部にある前頭葉です。前頭葉は、現場でいうところの「段取り」「危険予知」「咄嗟の判断」をすべて処理する脳のメインコンピューター、あるいは現場の司令塔です。
慢性ストレスは、この司令塔の役割を持つ前頭葉へ供給される血流を低下させます。例えるなら、メインの操作パネルに電力が不安定にしか届かない状態です。電力が落ちれば、計画も判断も、誤作動を起こすリスクが高まるのです。
コルチゾールを減らすには、適度な運動、バランスの取れた食事、そしてリラックスできる時間などが重要ですが、コルチゾール分泌の根本的な原因である長期的なストレスの軽減には、悩みを話して整理する「カウンセリング」が役立ちます。
ストレスを一人で抱え込まない事が重要
頭では「休むべき」と理解していても、仕事のことを考えてしまうというのは、責任感が強く真面目である証です。
しかし、疲労を抱えたままで辛い気持ちを放置すれば、能力低下と事故リスクに直結します。一人で抱え込まず、「誰かに頼る」という安全策を視野に入れましょう。
現場の人間関係を気にしないで「相談」できるのが「オンラインカウンセリング」
誰にも言えない辛さを感じているなら、その気持ちを話せる相手を見つけることが、ストレス軽減の第一歩になります。
上司や同僚、友人、家族に相談することで気持ちは軽くなります。しかし、現場の人間関係への影響や、大切な人への心配から、なかなか相談しにくいと感じるケースも少なくありません。
気分の落ち込みや集中力の低下など、精神的な症状が強い場合は、オンラインカウンセリングで相談しましょう。カウンセラーは、あなたの状況を秘密厳守のもとで理解し、適切なアドバイスや問題解決のアプローチを提案します。

最も効率的な選択「オンラインカウンセリング」
オンラインカウンセリングで自分自身の気持ちや状態を話すことで、漠然とした不安や混乱していた感情が整理され、仕事の悩みだけでなく、自分自身の思考の癖に気づくきっかけにもなります。
オンラインカウンセリング利用者の声
重大なトラブル対応後、不安で眠れない日が続いており、職場からオンラインでもカウンセリングが受けられるから試してみてはどうかと言われ、初めて利用してみました。スマホで相談して心が軽くなりました。久々によく眠れています。
忙しい建設業の方にオススメの「オンラインカウンセリング」
近年はスマホやPCから手軽に利用できるオンラインカウンセリングが充実しています。インターネット環境があれば、自宅や、現場から離れた休憩時間など、どこからでもアクセス可能です。現場のプロが最も避けたい移動時間や交通費の心配がないため安心です。
誰にも言えずに抱え込んでいる悩みやストレスも、守秘義務のある専門家に話すことで心が軽くなり、状況をより良い方向へ進める第一歩として、オンラインカウンセリングの利用を検討してみましょう。
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