仕事や家庭、こころと身体、そして人間関係など、私たちは日々悩みを抱えて生活しています。その中でも、家族や友人にも相談しづらい悩みを抱えている場合も少なくありません。
この記事では、「グループカウンセリング」について紹介していきます。
グループカウンセリングとは
グループカウンセリングでは、共通する悩みを持つ参加者たちがテーマに沿って自分の経験を話すことにより、問題に対する新たな気づきを得ること、解決の手がかりを掴むこと、自己成長することなどを目指します。
また、ファシリテーターの役割を担うカウンセラーは、テーマや悩みに対するサポートをしていきます。
個人カウンセリングとの違いとは
グループカウンセリングは、一対一の個人カウンセリングと違い、自分と同じ、もしくは似た悩みを持つ人々と交流することができます。
個人でしっかりとカウンセラーと向き合って問題を解決していきたいなら個人カウンセリング、さまざまな人の経験を参考にし、また自分が「仲間」から受容される経験をしながら問題を解決していきたい方はグループカウンセリング、と自分に合ったカウンセリング方法を選ぶことができます。
また、両方を並行して利用することでも、問題解決への高い効果を得ることが期待できます。
グループカウンセリング2つのメリット
この章では、子育てや親子関係の悩みを例として、グループカウンセリングのメリットについて紹介します。
1.他者の経験が聞ける
2.ありのままで他者と共に居ていい安心感
順番に見ていきましょう。
1.他者の経験が聞ける
同じ悩みを持つ人にしかわからない気持ち、というものがあります。
友人に話をしても、「そのくらい大丈夫だよ、今だけのことだよ」と、気休めの意見を言われてしまう。そんな体験は誰にでもあるでしょう。
グループカウンセリングでは、普段なかなか聞くことができない、同じ悩みを持った人の経験を聞くことができます。
他人の経験談には、あなたの悩みの参考になる示唆がたくさん含まれているものです。
そして、グループカウンセリングでは他人の話に助言やアドバイスを言うことは禁止というルールがあります。人によっては、善意でかけられた言葉が苦痛になることもあるからです。
他人のさまざまな経験を聞き、「自分の場合はどうか」と自分についての話をすることが自分にも、他の参加者にもメリットになります。ですから、「誰かの役に立つことを言ってあげなきゃ」などと考える必要はありません。
自分のために参加し、自分の経験を話すことが、全体の「気づき」を促進するのです。
2.ありのままで他者と共に居ていい安心感
グループカウンセリングは、誰のためでもなく自分のためだけに参加でき、安心感が得られる場所です。
気の利いた意見を誰かに言ってあげる必要もなく、誰かに責められることもなく、なんのプレッシャーも受けません。
日常生活の中では、このように自分が「自分のためだけ」に存在していい場所というのは、少ないのではないでしょうか。
グループカウンセリングでは、自分が受け入れてもらう代わりに、同じ参加者である他者のことも受け入れます。
批判も称賛もない、ただありのままの自分と他者を受け入れることで得られる安心感によって、問題に立ち向かう自分の心に、良い変化が生まれていることに気づくでしょう。
これらがグループカウンセリングの大きな特徴であり、メリットと言えます。
information
オンラインカウンセリング mezzanine(メザニン)のご紹介
メザニンコラムを発信しているオンラインカウンセリングサービス「mezzanine(メザニン)」。臨床心理士や公認心理師、精神保健福祉士、EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)などの専門資格をもつカウンセラーから「オンライン」でカウンセリングを受けられます。
1分でわかる mezzanine(メザニン)