働き盛りと言われる20代から50代のビジネスパーソンも、時には「何もしたくない」「疲れていて家でずっと寝ていたい」と思った経験があるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、疲れて何もしたくない、ずっと寝ていたい時に考えられる病気や、症状に対しての対処法を紹介していきます。
疲れて何もしたくない、ずっと寝ていたい原因とは
なぜ、疲れてなにもしたくない、ずっと寝ていたいと思うのでしょうか。ここでは、一般的に考えられる4つの原因を紹介していきます。
- 身体的な疲労
- メンタル面での疲労
- 生活習慣による不調
- 季節や天候による不調
順番にみていきます。
1. 身体的な疲労
身体的な疲労は長時間の肉体労働や運動、ストレスの影響などによって引き起こされることがありますが、それ以外にもさまざまな要因が関与しています。
たとえば、睡眠の質や量が不十分な場合、身体が適切に休息を取れずに疲れが溜まりやすくなります。
また、栄養不足や水分不足も身体の疲労を増加させる要因の一つです。特にビタミンやミネラルの不足は、代謝やエネルギー生産に必要な機能を妨げ、疲れを感じやすくします。
このような状況では、疲労が日常的になり、日常生活に支障をきたすことがあります。
2.メンタル面での疲労
メンタル面での疲労は、主にストレスや精神的な負担によって引き起こされます。
特に、長時間労働やプレッシャーがある環境ではストレスが増加し、メンタル面に大きな負担を与えます。
メンタルが不調に陥ると、集中力や注意力の低下が見られることがあります。また、ストレスが長期間続くと、意欲減退や自己肯定感の低下などの症状が現れることがあります。
さらに、人間関係のストレスや孤独感、過度の不安や抑うつ状態などもメンタル面での疲労を増大させる要因となります。
これらの問題は日常生活において様々な影響を与え、メンタルヘルスの不調につながると考えられています。
3.生活習慣による不調
栄養不足や偏った食生活は、身体の機能やエネルギー供給に影響を与える可能性があります。
例えば、鉄分やビタミンB12の不足は、貧血などを引き起こし、疲れや無気力感を増加させることがあります。
また、不規則な食事や栄養バランスの偏りは、血糖値の乱高下を招き、エネルギー供給を不安定にします。
4.季節や天候による不調
季節や天候の変化は、私たちの心身に大きな影響を与えることがあります。特に冬季には、日照時間の短縮や気温の低下によって、心理的な影響が現れることがあります。
冬季に起こるといわれる季節性うつ病(ASD)として知られる状態は、セロトニンやメラトニンなどの神経伝達物質のバランスが季節的な変化によって影響を受けることで、うつ病の症状が現れる状態です。
この症状は、気分の低下、意欲やエネルギーの低下、過食や過眠などの症状を引き起こす可能性があります。
冬季は日照不足によってセロトニンの分泌が低下し、メラトニンの分泌が増加することで、眠気や疲れを感じやすくなります。これにより、「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」という感情が強まることがあります。
体調は日々変化する
体調の変化は日常生活において大きな影響を及ぼします。身体的な不調が続くと、仕事や学業、そして日常生活の質にまで影響を及ぼすことがあります。
特に、疲労やストレスなどの要因が長期間続くと、メンタル面にも影響を及ぼすと考えられています。そのため、体調管理は重要な課題です。
一時的な疲労や風邪などの病気であれば、適切な休息や適切な医療処置で改善されることが期待できますが、継続的な不調や疲労は、より深刻なサインかもしれません。
重要なのは、体調不良を放置せずに早めに対処することです。自身の身体やこころからのサインに敏感になり、必要なケアを適切に行うことが、健康で充実した生活を送るための第一歩となります。
疲れて何もしたくない、ずっと寝ていたい時の対処法
この章では、疲れていて何もしたくない、ずっと寝ていたい時の対処法を紹介していきます。
1.休息や睡眠をしっかりとる
十分な休息と睡眠は、身体と精神の健康にとって不可欠です。睡眠不足は身体の機能を低下させるだけでなく、集中力や判断力を損ないます。
疲れた、何もしたくないと感じたら、早めに休息を取るように心がけましょう。身体が疲れている時に無理をして活動を続けると、疲労が蓄積されて回復が遅れる可能性があります。
また、「ずっと寝ていたい」と感じているならば、十分な睡眠を確保することが重要であるといえます。充分な睡眠を取ることで、身体がリセットされ、疲れやストレスが軽減されることが期待できます。
十分な睡眠を確保するためには、寝る前のリラックスした環境づくりや、睡眠の質を向上させるための日常的な習慣の見直しが必要であるといえるでしょう。
2.ストレスから距離を置く
休息や睡眠を十分に取っていても、ストレス要因が近くにある状態では、疲れて何もしたくないという、いわゆる「無気力」な状態が続く可能性があります。
たとえば、リモートワークなどの場合、自宅というリラックスできる空間に、緊張を伴う「仕事」という行動が追加されることで、オンオフの切り替えが難しくなっているケースも考えられます。
こういった場合は、ワークスペースやコワーキングスペースなどを一時的に利用し、仕事とプライベートに境界線を設けることで、ストレスが緩和されるかもしれません。
心身の健康を維持するためには、自身のストレス要因を理解し、適切な対処法を見つけることが重要であるといえるでしょう。
3.生活習慣やリズムの見直し
疲れて何もしたくない、ずっと寝ていたいと感じている時は、生活リズムを改善することが効果的な対処法の一つとして挙げられます。
まず、スマートフォンやPCなどの利用時間を見直すことで、眼精疲労を軽減し、リラックスできる時間をより多く確保することができるでしょう。
また、バランスの取れた食事を心がけることで、身体の疲労解消が期待できるでしょう。特に、不規則な生活が続いている場合は、できる限り同じ時間に食事をするようにすることも、疲れて何もしたくないと感じている際には有効です。
生活リズムを規則正しくすることは体内時計を調整することにもつながります。これらの方法を実践することで、疲れを感じにくくなることが期待できます。
もうそこまでがんばれないと感じているあなたへ
原因や対処法が理解できても、毎日起きて仕事に行くだけで精一杯、自分の置かれた環境を見直す余裕がないというビジネスパーソンも少なくないでしょう。
今まで、無理をしてでもこなしていた業務に対して「もうそこまでがんばれない」と感じているケースもあるのではないでしょうか。
頭ではわかっていても、疲れていて何もできない、何もしたくない、ずっと寝ていたいと感じている場合は、抱えている辛い気持ちを誰かに話してみることで、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。
疲れている状態を誰かに「話す」という選択肢
悩みや不安、そして辛い気持ちを抱えている場合は、誰かに話をしてみることが効果的であるといえます。
たとえば上司に相談する場合は、仕事に関する問題や負担を解決するための具体的なアドバイスや支援が期待できますし、家族や友人に相談する場合は、感情面や個人的な悩みを共有し、心の支えを得ることができます。
そして、専門家であるカウンセラーに相談する場合は、心理的な問題の解決や、適切な対処法の提案が期待できます。
何もしたくない、ずっと寝ていたいという気持ちを話すには?
何もしたくない、ずっと寝ていたい気持ちは、心理的な問題の兆候かもしれません。
その場合は、メンタルヘルスの専門家であるカウンセラーに相談することで、心理的なサポートを受けることができるでしょう。
疲れていても自宅から受けられる「オンラインカウンセリング」
疲れて何もしたくない時、ずっと寝ていたい時でも、オンラインカウンセリングは外出することなく、自宅などのリラックスできる場所からアクセスできるので、手軽に利用することができます。
また、スマホがあれば予約も簡単にできるため、オンラインカウンセリングは心強いサービスであるといえるでしょう。
まとめ
この記事では、疲れて何もしたくない、ずっと寝ていたい要因を解説しました。
疲れている時や何もしたくないのは病気なのかと、ひとりで悩み不安に思っている時は、気軽に受けることができるオンラインカウンセリングサービスが、最適な選択肢であるといえます。
誰かに不安な気持ちを話したいと思ったらぜひ利用を検討してみましょう。
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芹野 まり Mari SERINO
EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)、キャリアコンサルタント
一緒にこころの悩みを整理していきましょう
同じ経験をしていても一人ひとり思いや感情は違うものです。そして、生きていれば辛いことも決断しなければならないこともたくさんあります。一緒にこころの悩みを整理しながら、自分らしく生きていけるよう少しでも支援ができればと思います。
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