仕事の悩み

【相談してみよう】仕事が辛いと感じたら?ケース別に原因を解説

『仕事に行きたくないなぁ
『仕事が辛すぎて辞めたい』
『誰かに相談したいけど』

そう思っても、

『仕事が辛いなんて思うのは甘え』
『自分より辛い思いをしている人はたくさんいるし』
『ちょっとくらいの不調で会社は休めないし』

と、真面目で責任感が強い方ほどがんばりすぎてしまいます。

ストレスを受け続けると心にも身体的にも症状があらわれる方もでてきます。

誰かに相談すれば、少しはこの辛い状況を改善できるだろうかと頭をよぎったら、まずはストレスによる不調が自分自身に出ていないかをチェックしてみましょう。

メンタルヘルス不調のサイン

ストレスを受け続けると、こころとからだ、そして行動にも症状があらわれます。

外部からのストレスに適応しようと生じる反応をストレス反応といい、以下の3つに分類されています。

こころのストレス反応

  • 気分が落ち込む、沈む
  • やる気が起きない
  • いままで興味があったことが楽しめない
  • 集中力が続かない
  • 怒りっぽくなる
  • マイナス思考になる

からだのストレス反応

  • めまい
  • 倦怠感
  • 涙がとまらない
  • 肩こり

行動のストレス反応

  • 不眠/過眠
  • 食欲不振/過食
  • 飲酒や喫煙などの量が増える

上記の症状が長期間出ている場合はストレスによる不調が疑われますので、信頼できる人や、メンタルヘルスのプロでであるカウンセラーに相談するなどの対処をしていきましょう。重要なのは、我慢をしすぎないことです。

ではなぜ、仕事の何が辛いと感じているのか、ストレスの原因は何かなどをケース別に見ていきましょう。

職場の人間関係が辛い

人生におけるストレスの原因の多くは、人間関係にあるといわれています。

特に職場は一日の中でも長時間過ごす場所であり、人間関係がうまくいかない場合は大きなストレスとなります。

厚生労働省がまとめた「転職入職者が前職を辞めた理由」では、職場の人間関係が好ましくなかったと回答した割合は女性13.3パーセント、男性8.8パーセントと高いことがわかります。

参照)厚生労働省 | 2020年度雇用動向調査結果 表6を加工して作成

では、仕事が辛いと感じる人間関係にはどのようなケースがあり、なぜ相談しにくい状態なのでしょうか。

上司や同僚からのハラスメント

職場で何か困ったことがあれば、上司に相談することが多いかと思います。しかし、上司本人からハラスメントを受けてしまっている場合はどうすればよいのでしょうか。

「誰かに相談したい」と思っていても、社内で相談したらさらに上司のハラスメントが酷くなるのではないか、不当な評価をされるのではないかという不安や緊張を感じてしまうため、一人で抱え込んでしまうケースが多くあります。

また、就職、部署異動、転勤、転職などによって働く環境が変わると、人間関係も変化します。

その中で、

  • 部署異動先の上司や先輩から頼まれる業務量が多く、定時に退社できない。
  • 挨拶をしても無視をされる、または不利な状況を故意に作られてしまって辛い。
  • 成果を出したことにより同僚から嫌がらせを受けるようになった。

このようなケースも同僚からのパワハラに該当する可能性があります。

「そんなつもりはなかった」「冗談だよ本気にするなよ」という気持ちが相手にあったとしても、受けた側が傷ついていたりメンタル不調になれば、それはハラスメントに該当します。

上司、同僚からハラスメントを受けていると感じたら、我慢をせずに相談をしましょう。そして可能であれば、しっかりと意思表示をすることも重要です。

忙しすぎる職場

やってもやっても終わらない仕事を抱えていると、誰しもが疲労をためこみます。

慢性的に忙しいとギスギスした雰囲気になり、ミスをすることが増えていくので、職場の人間関係も悪化していき、日々緊張感が漂います。

上司に報連相ができていないと言われたけれど、そもそも報告も連絡も相談も出来る環境ではないため、どうしたらよいか分からない。忙しすぎて相談する暇すらない。

忙しい職場においては不調があっても言い出しにくく、相談すること自体を諦めてしまう傾向があります。

社風が合わない

社風とは、企業がもつ雰囲気のことを指しますが、働いている従業員が大きく影響する要素でもあります。

例えば、新入社員としていざ入社してみたら、インターンシップや面接では分からなかった部分が見えてきて、職場に行くのが辛くなっている。

風通しのよい社風と言えば聞こえはよいが、会社全体で噂話やプライベートに踏み込んだ話題が横行していた。

企業のトップが交代したことにより経営方針も大幅に変わり、ついていくのが辛くなった。

人事異動で配属された部署や事業所の価値観、仕事の進め方が独特で適応するのが難しくてとても辛い。

また、人事異動だけではなく転勤などもあった場合は、生活環境もがらりと変わりますので、一体なにが辛いかということに気づくまで時間を要するケースもあります。

社風が合わずに辛いと感じると、仕事へのモチベーションも低下し会社への不信感に繋がります。

また、社風は実際に働いて体感してみないと分からない部分が大きいため、会社の方針が合わないというだけで辛いと感じるのは甘えではないか、と我慢をしてしまうことがあります。

残業が多くて辛い

残業をしても終わらず、結局土日も仕事をしている。そのためプライベートにも支障が出てきていて辛い。

自分以外も同じような業務量をこなしているので弱音は吐けないなど、我慢しながら仕事を続けていると慢性的に疲れが取れず、睡眠時間を十分に確保できなくなるため悪循環に陥ってしまいます。

慢性的に業務量が多すぎる

就業時間に対して業務量が多すぎると残業が発生します。

例えば、参加しているプロジェクトのロードマップ的には順調に進んでいるように見えても、社内では予期せぬ退職や休職などによってメンバーが減っており、二人で行っていた作業を今は実質一人で行っている。もしくはそもそも上司が作業工数を把握しておらず、最初から無理な量の業務を振られている。

他にも、離職率の高い職場のため一人で抱える業務量が根本的に多い、という場合もあります。

業務内容に対する悩み

ノルマを達成できない、クレーム処理が続く、大きなプロジェクトを任されたが思った成果が出せない。できて当たり前というプレッシャーを感じる。

部署異動で違う業務を担当することになったが、向いていない。

業務内容が辛いと感じると、こんなに仕事ができないのは自分のスキル不足のせいだと自己嫌悪に陥ります。

プレッシャーによるストレス

下記のグラフは、強いストレスとなっていると感じる事柄があると答えた労働者が、強いストレスの内容の主なものを3つ以内で回答した結果です。

仕事の量に次いで、仕事の失敗や責任の発生を強いストレスと回答した労働者の割合が33.7パーセントと高くなっています。

参照)厚生労働省 | 2021年度雇用動向調査結果 第14表を加工して作成

ミスをしてしまう、またはミスが増えてしまう要因は人間関係や業務量の多さからくる残業なども関わってきますし、責任は昇進や部署移動、転職などでも発生するストレスです。

入社したばかりで不慣れな時期に上司からキツくあたられたり、怒鳴られたりしたことによって、できていることにも自信が持てなくなり、メンタル不調に陥るケースも少なくありません。

働く場所

通勤時間

通勤時間が長いことが原因で、会社に行くのが辛くなるケースもあります。

もともとは職場が近かったが、会社が移転したことで今までの倍以上の通勤時間がかかるようになったり、利用する電車の路線も変わったことで、とにかく混雑するので体調が悪くなってしまう。

いままではこんなものだろうと思っていたが、残業が増えたことによって長い通勤時間が辛いと感じるようになった。

会社の職場環境もよく仕事にやりがいも感じているが、通勤時間が往復で3時間もかかって辛い。

通勤時間が長いだけで辛いと思うのは甘えかなと思うかも知れませんが、そんなことはありません。

通勤時間は業務内容の変更やプライベート、自分自身の体調などによっても感じ方が変わってくるものです。

リモートワークの実施・廃止

リモートワークによって仕事が辛いと感じるケースもあります。

リモートワークで業務を行っている場合、オンとオフの切り替えが難しくなった。

意識していないと、しっかりとした休憩を取ることが難しい。

通勤時間はなくなったが、その分業務を行っている時間が増えた。

まわりとコミュニケーションを取る機会が減り、孤独を感じる。

同じ業務を行っていても、作業環境が変わったことによって様々な悩みが生じるが、こんな事でいちいち相談してよいのだろうかと、困っていても相談しにくいという面もあるようです。

また、最近ではリモートワークを実施していた企業がフル出社へと切り替えをおこなうことも多く、リモートワークが自分に合っていたと思っていた方が、以前のような出社スタイルに戻ったことによりストレスを感じるケースもあります。

辛いのを我慢しすぎるとどうなる?

過去1年間(2020年11月1日から2021年10月31日までの期間)にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所の割合は10.1パーセント[2020年調査9.2パーセント]となっている。
このうち、連続1か月以上休業した労働者がいた事業所の割合は8.8パーセント[同7.8パーセント]、退職した労働者がいた事業所の割合は4.1パーセント[同3.7パーセント]となっている。
また、メンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者の割合は0.5パーセント[同0.4パーセント]、退職した労働者の割合は0.2パーセント[同0.1パーセント]となっている。

引用 : 厚生労働省 2021年度 労働安全衛生調査(実態調査)

上記を参照してみると、前年度よりメンタル不調で休職した割合が高くなっていることがわかります。

会社に行くと思うと気が重い

朝、目覚めてから起き上がるまでかなりの時間を要し、身支度をしている間もずっと『会社に行きたくないな』と考えている。

家を出る時間になったので重い足取りで玄関を出て会社に向かうけれど、通勤時間も憂うつで仕方がない。

でもいざ会社に着くと、がんばるしかない!という気持ちになり働くことが出来ている。

だから自分はまだ大丈夫だろうと、なんとか折り合いをつけていませんか。

ずっと我慢をしながらこのような生活を続けていき、ある日突然玄関で涙が止まらなくなるなど、ドアを開けることができないほどの症状が出てくる場合があります。

辛いと思ったらがまんをせずに相談をしてみよう

アレルギーを説明する際によく使われる
”コップに注ぎ続けた水があふれてしまう状態がアレルギー反応”
のように、メンタル不調でも同様の症状が起きます。

人によって器の大きさは様々かも知れませんが、あふれてしまうと今までのようにはいかなくなります。

こぼれた水を拭いたり、コップが割れていないかなどの異常を確認する必要が出てきますが、水があふれていることは理解できても、どうやって対処してよいのかが分からないという時は、我慢をせず誰かに相談をしてみましょう。

まとめ

上司や友人、家族には相談しにくい、自分の気持ちが自分でもよく分からない状態がとても辛いと感じたら、専門家であるカウンセラーへの相談を視野に入れてみましょう。

誰かに話してみることで、気分が軽くなったり解決策のヒントが見つかるかもしれません。

仕事が辛いと感じることは甘えではありません。大事なのは我慢をしないことです。

仕事で生じるストレスの原因は人それぞれ違ってきますので、他人を基準にするのではなく、まずは自分自身がどういう状態なのかを知ることが大切です。

大丈夫です。できるところから始めてみましょう。

 

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