仕事の悩み

ブルーマンデー症候群とは?週明け会社に行きたくない時の4つ対処法

月曜日の朝ベッドから起き上がるのが辛い。会社に行きたくないと感じる。そんな気持ちを抱えながらも、仕事に向かうビジネスパーソンは少なくありません。

このような、週明けに起こる現象は「ブルーマンデー症候群」と呼ばれており、多くのビジネスパーソンが経験している悩みであるといえます。

そこで今回の記事では、週明けの月曜日に起きやすい「ブルーマンデー症候群」によって、会社に行きたくないと感じる時の対処法を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

ブルーマンデー症候群とは

ブルーマンデー症候群とは、主に休日である日曜日の夕方から、会社に出社する月曜日の朝にかけて感じる「憂うつ」な状態を指し、仕事や学校に行くことに対する不安や、ストレスが原因で起こる気分の落ち込みが大きな特徴として挙げられます。

ブルーマンデー症候群はなぜ起こるのか

一般的にブルーマンデー症候群は、土日が休日のビジネスパーソンがなりやすい傾向があるとされていますが、例えばシフト制の仕事でも、休日の翌日に気分が沈む状態はブルーマンデー症候群であるといえます。

では、なぜブルーマンデー症候群は起こるのでしょうか。

平日と休日との生活リズムの違い

休日は仕事から解放され、自由な時間を過ごすことができますが、一方で月曜日になると再び仕事が始まることで、こころが落ち込みやすくなる傾向があります。

また、休日前の夜更かしや休日に寝すぎることで、平日とは異なる睡眠リズムが形成されます。これにより、月曜日の朝に早起きするのが難しくなり、結果として気分が落ち込みやすくなると考えられています。

理想と現実のギャップ

多くのビジネスパーソンは休日にリラックスしたり、休日は自分自身が好きなことを楽しむ時間を過ごせることを期待しています。

しかし、現実には急な用事や家事などで思うように休めないこともあり、このような状況で月曜日を迎えると、理想と現実のギャップによる不満やストレスが増加し、気分が沈みやすくなると考えられています。

リラックスしすぎたことによる反動

週末にリラックスした生活を送ることで、逆に身体的なコンディションが悪化し、それが月曜日の朝に影響を及ぼすこともあります。

また、リラックスしすぎたことによって、月曜日に向けた準備が不十分になることがあります。これは、週末に全くストレスのない環境で過ごした後に、突然ストレスフルな仕事環境に戻ることで、精神的なショックを受けやすくなるのではないかと考えられています。

上記は一般的なブルーマンデー症候群が起こりやすい状況ですが、明確な理由がない場合でも週明けの仕事を考えるだけで胃がキリキリと痛む、明日の事を考えるとなかなか寝付けないなど、日曜の夜に不安な気持ちを抱えていることもあるでしょう。

では、このブルーマンデー症候群の症状として挙げられる、気分の落ち込みに対する対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。次の章でくわしくみていきましょう。

ブルーマンデー症候群を乗り切る4つの対処法

会社に行きたくないと感じる週の始まりである月曜日を、より快適に迎えるための4つの対処法について紹介します。

  • 月曜に向けての準備をする時間を設ける
  • 睡眠の質を高める
  • ポジティブな視点で目標を明確にする
  • 自身のこころの状態を知る

順番に紹介していきます。

1.月曜に向けての準備をする時間を設ける

日曜日の夜に少しの時間を割いて、月曜日を迎えるための準備を整えましょう。

翌日の仕事という「衝撃」を少しでも和らげるために、緩やかに仕事に対する意識を取り入れていきましょう。イメージとしては、温泉などで行う「かけ湯」のように、「慣らす時間」を取り入れる感じでしょうか。

しておくと効果的な準備

  • 月曜に着ていく服を決めたり、必要な物を前もって用意する
  • 翌日のスケジュールを確認し、タスクの優先順位を決める
  • 朝食を準備しておく

このように、日曜日の夜に少しの時間を割いて準備をしておくことで、月曜日の朝のストレスを軽減できるかもしれません。

特に、月曜の服装を考えたり、必要なものを前もって用意することは、朝の準備時間の短縮にもつながります。

辛い朝にもう少しだけ寝ていたいと思う月曜の自分自身に向けて、「あと5分寝ていても大丈夫」という安心を与えるために準備をしておくとよいでしょう。

2.睡眠の質を高める

良質な睡眠は疲労感や憂うつな気分の軽減につながります。

休日は好きな時に寝て好きな時に起き、また好きな時に寝たいものですが、「寝すぎて眠い」や「昼間にたくさん眠ったため夜に寝付けない」などの経験をしたことがあるビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

ブルーマンデー症候群の症状を緩和するためには、生活リズムをできる限り乱さないようにと心がけていくことが最大のポイントになります。

  • 規則正しい睡眠スケジュールを維持する
  • 寝る前の1時間はリラックスする時間を設ける
  • カフェインやアルコールを控え、快適な寝室環境を整える

休日は睡眠時間を一定に保つことが望ましいですが、慢性的な睡眠不足や肉体疲労が続いている場合などは、睡眠時間自体が不足していることも考えられますので、休日にいわゆる「寝溜め」をするのではなく、平日の睡眠時間を見直すことが重要です。

3.ポジティブな視点で目標を明確にする

目標を明確にすると、仕事や日常生活に対するモチベーションが高まります。
例えば、

  • 苦手な先輩へ自分から話しかける
  • 先週やり残したタスクを月曜日中に終わらせる
  • 今週は一日5000歩を目標に歩く

など、どんな小さなことでもよいので明確な目標を持つことは、月曜日の憂うつな気分の軽減につながります。

また、週明けに職場で笑顔で挨拶をすることは大変効果的です。もしかしたら、上司も同僚も、後輩も取引先も、月曜は仕事に行きたくないと思っているかもしれません。そのような中で、元気に挨拶をすることは「気持ちの切り替え」にもつながります。

4.自身のこころの状態を知る

自身の感情やこころの状態を正確に把握することは、ブルーマンデー症候群の症状を緩和する上で非常に重要であるといえます。

なぜ会社に行きたくないほど気分が沈むのかなど、自身の感情を理解し、それに対処するための適切な方法を見つけることができます。

  • 気分が沈むと感じたら、紙に書き出してみる
  • 呼吸が浅くなっていたら深呼吸してみる
  • 自身の気持ちを他者に話してみる

状況に合わせて上記を実践し、自身のこころの状態をより意識的に把握していきましょう。

感情を紙に書き出すことで、自身が何を感じているのかを客観的に見つめることができますし、深呼吸はリラックスやストレス軽減に効果的です。

また、自身の気持ちやこころの状態を他者と共有することで、気持ちが楽になることがあります。信頼できる友人や家族と話し合うことや、メンタルヘルスのプロであるカウンセラーとのカウンセリングを取り入れ継続していくことで、新たな視点やサポートを得ることが期待できます。

ブルーマンデー症候群の症状緩和にも役立つカウンセリング

ブルーマンデー症候群の症状を緩和するために、カウンセリングは非常に有益です。特に、週明けに気分が沈むなどの場合は、オンラインカウンセリングサービスを利用してみるとよいでしょう。

オンラインカウンセリングは、比較的早い時間でもカウンセリングを受けることが可能なので、気分が沈んで会社に行きたくないと感じた朝などにも、相談できる心強いサービスであるといえます。

こころがモヤモヤしている時に「オンラインカウンセリング」

例えば、対処法でも紹介した「自身のこころの状態を知る」ことは、意外と1人では難しい場合もあります。

また、ブルーマンデー症候群の症状かと感じていても、火曜日、水曜日と症状が続いていて辛いというケースもあるでしょう。

オンラインカウンセリングは予約もスマホから簡単にできるので、気持ちを整理したい、こころのモヤモヤをどうにかしたいと悩んだ時は、まずは気軽にカウンセリングを受けてみましょう。

まとめ

この記事では、週明けに気分が沈む現象である「ブルーマンデー症候群」による、会社に行きたくない時の対処法を紹介してきました。

多くのビジネスパーソンがこの、気分が沈む月曜日を乗り越えて仕事をしていますが、辛い、しんどいと感じたら、一度カウンセリングを受けてみるとよいでしょう。

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メザニン登録カウンセラー
佐々木 隆嘉 Takayoshi SASAKI
臨床心理士、公認心理師

会計事務所での勤務など、様々な社会人経験を経たのち大学院に入学。修了後、医療・教育領域をメインに業務にあたっています。

【メッセージ】
話をしても何も解決しないかもしれない、話すこと自体がつらい、カウンセラーと合わないかもしれないなど、不安に感じることもあるかもしれませんが、一歩踏み出してご相談いただければと思っています。

あまり堅苦しくならず、ただ愚痴を話してまったりする時間にしていただいても大丈夫です。