社会人になると、仕事の付き合いやプライベートの忙しさから、友達付き合いが難しいと感じる瞬間が増えるものです。
そこでこの記事では、友達関係に疲れた時に「本当に大切なこと」を見つめ直すヒントや対処法を紹介します。
大人になると友達付き合いが難しくなる理由
ライフスタイルの変化
大人になって友達付き合いが難しいと感じる理由のひとつに、ライフスタイルの変化が挙げられます。
学生時代はいつも一緒だった友達と、社会人になってからは疎遠だというビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。これは、お互いの生活スタイルが変化した結果と言えるでしょう。
例えば転職や昇進、プライベートでのライフイベントによる環境の変化は、友人を含む人間関係全般に影響を与えます。
お互いの価値観の違い
学生時代は共通の経験や目標を持つことで関係が続いていましたが、社会人になると異なるライフステージを迎え、考え方や優先順位にズレが生じます。
キャリアを追求する人、家庭を大切にする人、趣味を中心に生きる人など、それぞれのライフスタイルが異なり、それが価値観の違いにつながるのです。
例えば忙しさを理由に会えないことで「関心が薄れた」と受け取られてしまうなど、摩擦が起こることもあるでしょう。
友達関係に疲れた時に考えたい「たったひとつ」のこと
友達関係に疲れたと悩んだ時に、立ち返るべき答えはシンプルです。それは、「友達付き合いはあなたのこころを温かくし、人生を豊かにするためのもの」 ということ。
もしも友達との関係があなたにとってストレスとなっているなら、それは関係を見直すタイミングかもしれません。
では、友達関係を見直す際にチェックしておきたいポイントを次の章で詳しくみていきましょう。
友達関係を見直すべきサイン
1.会った後に疲れを感じる
もし、友達と会った後にリフレッシュ感よりも疲れを感じる場合、その友達との関係があなたにとって負担になっているかもしれません。
友達との時間は、リラックスをして楽しい時間を過ごすためのものです。それが逆にストレスや疲労感をもたらす場合は、関係を見直すサインであると考えることができるでしょう。
2.自分らしさが保てない
友達といると無理をしている、自分らしさが保てないと感じる場合は、友達との関係性を一度しっかりと見直すタイミングであるといえます。
無意識に本音を抑えている場合は、友達との関係があなたにとって負担になっていることを示しています。
3.不安や疑念を抱くことが多い
友達との関係において疑念を抱き、不安を感じることが多くなった場合、それはその友達との関係があなたにストレスを与えていると考えられます。
もしもあなたが自信を失うような言動が続く場合、早めにその関係を見直すことが重要です。
4.喜びを素直に共有できない
あなたが嬉しかった、楽しかったという話をしても、友達から否定的な反応をされることが多く、喜ぶ素振りがみられない場合は、関係を見直すサインなのかもしれません。
喜びを共有できない状態は、互いの感情的なサポート不足や、相手があなたの幸せに対して素直に反応できない関係であるといえます。
疲れるなと思う友達の特徴3選
「フレネミー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。フレネミーとは、表向きは友達のように振る舞いながらも、実際にはあなたに対してネガティブな影響を与える「友達を装った敵」という意味で用いられる言葉です。
「フレネミ」ではなくても、付き合いを考え直したいなと感じる友達は、無意識のうちにあなたにストレスを与える特徴を持つため、結果的に「会うと疲れる」という感覚につながります。
ここでは、疲れるなと思う友達に共通する特徴を3つ紹介します。
1.成功や幸せを妬む態度を見せる
あなたの成功や幸福を表面上は祝福しますが、内心では嫉妬しているケースが多いため、皮肉や軽視するようなコメントで、その感情を隠そうとします。
例: | あなたが昇進した時に、「昇進おめでとう。でも、その仕事って大変そうだよね。身体やメンタル壊しそう」と、皮肉っぽく言う。 |
2.マウンティングをしてくる
マウンティングとは、相手を見下ろし、自分が上であると示す行為ですが、付き合っていると疲れる友達の特徴として、あなたを自分より下の立場に置こうとする傾向があります。
自分の優越感を得るために、あなたの成果や状況に対してわざと不快なコメントをしたり、比較してくることがあります。
例: | あなたがライフスタイルに関する発言をすると「すごいね。でも、私ならもっとうまくできるかも」と、あえて自分と比べて優位性を見せつけるような発言をする。 |
3.あなたを不安にさせる発言をする
疲れるなと思う友達の特徴として、あなたの自信を揺さぶるような言動をするというものがあります。
表面的には、あなたを心配して忠告しているように見えますが、実際にはあなたを不安にさせて、支配的な立場に立とうという意図があります。
例: | 「〇〇さんがあなたのことを悪く言っていたよ」というように、あなたを不安にさせる発言をする。 |
友達関係に疲れた時の対処法5つ
友達関係に疲れた時、こころの健康を保つためには適切な対応が大切です。以下のポイントを参考にし、自分を守りながら、必要な見直しを行っていきましょう。
- ストレスにならない距離感を保つ
- 素直な気持ちを伝える
- デジタルデトックスを取り入れる
- 1人の時間を大切にする
- 第三者に相談する
1つずつ順番にみていきます。
1.適度な距離感を保つ
友達に無理に会うことや連絡を頻繁に取ることがストレスになる場合、まずは少し距離を置いてみましょう。
適度な距離感を保つ最大のポイントは「無理をしない」事です。あなたがどうしたいかを最優先に考えてみましょう。相手のペースに合わせることにストレスを感じているようであれば、連絡や会う頻度の調整は自分のペースで考える事も効果的です。
2.素直な気持ちを伝える
友達関係が疲れてきたと感じた際は、誤解やストレスが積み重なる前に、素直に自分の感情を表現することが関係を改善する第一歩となります。
例えば気分が乗らない、体調が良くないなどの場合は「最近ちょっと疲れ気味で会うのはまたの機会にしたい」などを伝えることで、お互いに配慮した関係構築につながるでしょう。
3.趣味や新しい活動に目を向ける
友達関係に疲れた時、これを機に趣味や新しい活動に目を向けるのも非常に有効です。何かに熱中する時間は、こころの負担を和らげる効果があります。
例えば興味がある習い事を始めてみたり、新しいスポーツやアウトドア活動に挑戦したりするのも良いですね。新たな趣味や活動は、あなたの行動範囲を広げるため、楽しい人間関係構築に役立つでしょう。
趣味や活動を通じて得た充実感は、友達関係で感じた疲れを和らげる助けとなります。
4.1人の時間を大切にする
友達関係に疲れを感じた時、1人の時間は非常に重要です。自分自身と向き合い、リラックスする時間を持つことが心身のリフレッシュにつながります。
友達との付き合いが負担になっている時こそ、自分だけの時間を充実させることにフォーカスしてみましょう。
誰の事も気にせずに、あえて予定を立てずに外出するなど、1人の時間を楽しみましょう。他者のスケジュールに縛られることなく行動することで、ストレスの軽減が期待できます。
5.第三者に相談する
友達関係が疲れる要因が整理できない場合は、信頼できる第三者に相談することも効果的です。
友達関係での悩みは、身近な人には相談しにくいという背景もありますが、客観的視点や意見が欲しいという場合は、専門のカウンセラーに相談する事も大変効果的です。
第三者のアドバイスは、問題を解決するための有力な手助けになることが多いため、外部の意見を取り入れると、友達関係の改善が期待できます。
オンラインカウンセリングの活用も選択肢のひとつ
友達付き合いの悩みは、自分一人では解決が難しい場合もあります。その際、専門のカウンセラーへの相談で、新たな視点や具体的な解決策を見つけることができるかもしれません。
特にスマホからでも簡単に利用できるオンラインカウンセリングは、忙しい社会人にもぴったりです。
また、カウンセリングを継続的に行うことで、友達関係の具体的な問題解決につながるでしょう。
まとめ
友達関係に疲れた時は、無理をせず、こころの声に耳を傾けることが大切です。自分のペースで関係を築くためには、適度な距離感を保つことや、素直な気持ちを伝えることが重要です。
また、デジタルデトックスや1人の時間を設けると、心身ともにリフレッシュできるでしょう。もし、友達関係がどうしても辛い場合は、専門のカウンセラーなど、第三者に相談して、冷静に対策を考えることが助けになります。
大人になった今だからこそ、あなたのこころと身体を最優先にし、無理なく友達付き合いを続ける方法を見つけていきましょう。
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EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)、キャリアコンサルタント
一緒にこころの悩みを整理していきましょう
同じ経験をしていても一人ひとり思いや感情は違うものです。そして、生きていれば辛いことも決断しなければならないこともたくさんあります。一緒にこころの悩みを整理しながら、自分らしく生きていけるよう少しでも支援ができればと思います。
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