仕事の悩み

「孤立しているようで辛い…」職場の人間関係で孤立してしまう原因と対処法を紹介

人間関係で悩む人の中に「職場で孤立してしまっている」と感じている方も多くいます。

孤立を感じてしまう原因は様々ですが、できることなら孤立感や疎外感から解放され、職場で気持ちよく働けるようになりたいものです。

今回は、職場で孤立を感じてしまう原因と、いくつかの対処法についてご紹介します。職場で孤立しているようで辛いと感じる方は、ぜひ自分に合った方法を試してみてください。

人間関係で悩むビジネスパーソンは多い

職場の人間関係が上手くいかず、ストレスを抱える人は少なくありません。

厚生労働省が2022年に発表した「労働安全衛生調査(実態調査)」によりますと、職場で強いストレスを感じたことがある人の割合の中から「強い不安、悩み、ストレスの内容(主なもの3つ以内)」をみてみると、仕事の量が36.3%、仕事の質が27.1%、対人関係 (セクハラ・パワハラを含む。)が26.2%、そして役割・地位の変化等 (昇進・昇格、配置転換等が16.2%となっています。

厚生労働省 「2022年 労働安全衛生調査(実態調査)」1-(1)-13表を引用

孤立を感じる原因とは

孤立を感じる原因は、自分だけの問題に限らず、社風や環境など様々な要因が考えられます。

職場環境が厳しい

会社の経緯方針などにより、厳しいノルマが課せられていたりすると、社員同士の競争意識などによって、強いライバル心が生まれ、コミュニケーションが取りにくくなる場合があります。

他にも、独特の社内ルールや、厳しい社内規範など、失敗やはみ出すことが許されない空気があると、気軽にコミュニケーションを取り辛い環境である場合もあります。

さらに、上司の言動が高圧的なことが多いと、職場の環境はより閉鎖的になり、疎外感を感じやすくなります。

すでに人間関係ができあがっている

新しい職場や別の部署に異動になった場合、すでに構築された人間関係の輪の中に飛び込んで行かなくてはなりません。

部署やグループによっては、独自のルールや暗黙の了解などが存在していて、まずはその環境に慣れるのに疲弊してしまい、孤立していく場合もあります。

しかし、コミュニケーションを取ることが難しい職場やコミュニティの中でも、上手く人間関係を構築していける人もいます。

では「孤立してしまいやすい人」は、なぜそうなってしまう場合が多いのでしょうか?

職場で孤立しやすい人の特徴

職場環境に限らず、なぜか孤立しやすい傾向がある人には大きく分けて3つの特徴があります。

1.コミュニケーション不足

コミュニケーションが足りないと、お互いの業務内容などが分からず、難しい仕事を押し付けられたり、困っている時にサポートをしてもらえない傾向があります。

また、上司や部下と良い信頼関係を構築することが難しくなり、報連相が上手くできず、仕事のミスが増え、さらに孤立してしまう場合もあります。

プライベートなことを全く話さない人や、隠し事の多い人も、周囲から理解されにくく、孤立しやすくなってしまうでしょう。

2.仕事に対する姿勢に課題がある

遅刻が多かったり、提出物を忘れるなど、仕事に対する姿勢が良くないと判断されてしまうと、職場で取り残されやすくなります。

また、常にスーツやシャツにシワがあったり、寝癖を直さないなど、身だしなみが整っていないと、周囲から敬遠される場合があります。

しっかりとした挨拶や仕事を助けてもらったときにお礼の言葉もないと、グループやコミュニティから遠ざけられ、疎外感を感じてしまう場合もあります。

3.ネガティブ思考

業務の指示や仕事上での指摘などを受けると、自分が否定されたと勘違いして、すぐに反発したり、怒ったりする人も、人を遠ざけてしまい孤立しやすくなります。

同様に、過度に落ち込んだり、消極的になってしまう人も、自分はダメな人間だと思い込んでしまい、孤立を感じやすくなってしまいます。

仕事やプライベートなことで相談を受けた場合でも「私なんて」とネガティブな返答を繰り返してしまうことで、相談しにくい人だと思われてしまい、孤立を感じる場合があります。

少しでも自分に原因があると感じたら、適切に対処していくことで、状況が改善するかもしれません。

孤立から抜け出すための5つの対処法

職場で孤立を感じ、原因が自分にもあるのでは思ったら、以下の5つの対処法をぜひ試してみてください。できるところから少しずつ実行してみましょう。

1.自分から挨拶をする

挨拶は一番手軽にできるコミュニケーションです。自分から挨拶をすることで、周囲との接点を増やし、そこからいろいろな会話の糸口が見つかる場合もあります。

相手の目を見ながら笑顔で挨拶を行うことで、社内での印象も良くなっていくでしょう。

新しい職場や配属先など慣れない環境こそ、ほんの少し勇気を出して、自分から挨拶することを心がけてみると良いかもしれません。

2.積極的な「ありがとう」

「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになる人はほとんどいません。

例えば、落とし物を拾ってもらったり、エレベーターのボタンを押してもらった時など、咄嗟に「すみません」と言ってしまいがちですが、このような場合でも「ありがとう」と言うことで、ポジティブな印象に変わります。

業務の内外にかかわらず、ちょっとしたことでも「ありがとう」を言えるように心がけてみて下さい。

3.小さいミスも積み重なると、信頼を大きく失う場合があります。

遅刻癖や細かい報連相を怠ったり、社内提出物がいつも遅れてしまうなどに心あたりがある人は、早めに家を出る、小まめにメモを取るなど、すぐに改善に取り組むようにしましょう。

また、気分で返事や挨拶を返さなかったり、イライラした対応を繰り返していると、職場全体の空気を悪くしますので、深呼吸をするなど、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。

4. 困ってる人を助けてみる

たまには周囲に目を配り、業務で困っている人や、忙しそうな人を見つけたら、ぜひフォローをしてあげてください。

困ってる人をサポートすることは、感謝されるだけでなく、チーム全体の生産性も上がり、あなた自身の社内評価の向上にもつながることでしょう。

また、サポートしたことで新たな会話のきっかけが見つかる可能性もありますし、自分が困っているときには助けてもらえるというメリットもあります。

5.信頼相手を見つける

職場に信頼できる人が一人でもいれば「孤立」を防ぐことができます。

同僚や上司、部下でもかまいませんです、仕事のことやプライベートなことを心おきなく話せる人を作りましょう。

信頼関係を築きたいと思ったら、まずは自分から心を開いて、色々と相談してみると良いでしょう。

自分の抱えている不安や悩みを打ち明けることで、相手も力になりたいと思って親身になってくれることでしょう。

がんばりすぎに気を付ける

人間関係は、自分一人の力だけではどうにもなりません。どれだけ自分から心を開いても、相手が関わることを全く望んでいなかった場合、余計にストレスをためることになってしまいます。

また、社風や職場の環境によっては、望むようなコミュニケーションを取らせてもらえない場合もあります。

そういう場合は無理はせず、視点を変えてみることも大切です。

新しいことを始めてみる

職場での孤立感を軽減させる方法としては、新しい趣味を見つけたり、資格取得の勉強をはじめてみるなど、別のことに意識を向けてみましょう。

自分に合う趣味や、新たに学びたいことなどが見つかると、次第に没頭し、孤独感やネガティブな感情が和らぐ場合もあります。

孤立するメリットにも目を向けてみる

孤立も悪いことばかりではありません。孤立していると余計な人間関係で悩まされることがなくなるので、業務に集中できます。自分一人で成果を上げる業務の場合は、ポジティブに作用する場合もあります。

また、余計な人づきあいもないので、仕事以外の時間を自分の趣味や活動にあてることができます。

しかし、孤立し続けることは、業務上の連携が上手く行かなくなる場合もありますし、職場内で人と距離を置くことで寂しさを感じる場面も多くなります。できるだけコミュニケーションを取るようにしておいた方が良いでしょう。

オンラインカウンセリングで相談してみる

どうしても職場内での人間関係がうまく行かず孤立状態が続くようでしたら、転職も視野に入れてみるのもよいでしょう。

しかし、仕事内容にやりがいを感じているにもかかわらず、人間関係で退職や転職しなければならないというのは、とても辛いことです。

そうなる前に、誰かに相談できれば良いのですが、職場の人間関係の不安や悩みというのは、気軽に相談できないことも多いです。

オンラインカウンセリングなら、専門のカウンセラーに悩みを相談することができますので、職場での様々なストレスを軽減することができます。

オンラインカウンセリングは予約も簡単

オンラインカウンセリングはインターネットにつながる環境であれば24時間、スマートフォンからでも簡単に予約が取れます。

また、オンラインカウンセリングは自宅で相談できるのもメリットです。

相談をするために移動をする時間を省くことはもちろん、なによりリラックスできる状態で自宅などから専門のカウンセラーに相談することができるのが、オンラインカウンセリング最大のメリットです。

まとめ

今回は、職場での人間関係で孤立を感じている方に向けて、孤立を生みやすい原因や、対処法を紹介しました。

孤立感や疎外感を感じながら仕事を続けることは、大変なストレスを生み、メンタル不調の原因にもなりかねません。

少しでも「孤立しているかも?」と不安を感じたら、オンラインカウンセリングで相談してみることを視野に入れることで、気持ちが楽になるかもしれません。

 

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