仕事の悩み

「やりがいのない仕事」に「やりがい」を感じられるいくつかの対処法をご紹介

「最近、仕事にやりがいを感じられなくなってしまった」
「人事異動で新しい仕事についたが、全くやりがいがない」
「新卒で配属された部署が希望と全然違い、やりがいがない」
と感じてしまい、仕事に行くのが憂うつになってしまうビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

やりがいを感じられないまま仕事を続けることは、精神的にも大きな負担となってしまいます。しかし、対処法を知り、考え方を少し変えるだけで、仕事へのやりがいを取り戻せる可能性があります。

今回は、仕事へのやりがいを感じられなくなってしまったビジネスパーソンに向けて、原因と対処法をいくつか紹介します。

やりがいが感じられない原因

やりがいを感じられなくなる原因はいくつか存在します。あなたはどれに該当しますか?

業務内容

単調な作業の連続や、地味と感じられる業務が続き、仕事へのモチベーションを下げてしまうことが原因で、やりがいを感じられなくなってしまうケースです。

特に新入社員や中途採用など、働きはじめの頃など任せられる業務が少ない場合、どうしても簡単な作業や単純作業を任される機会が多くなります。

また、自分のスキルにあった業務ではない場合。例えば、人と話すのが得意ではないのに営業職に回されたり、計算が苦手なのに経理職に回されたり、自分の希望しない業務を任されることで、やる気をなくしてしまい、やりがいを感じられなくなる場合もあります。

目標や価値の不明確さ

特に目標が立てられていなかったり、目標設定が漠然としている場合、どこまでどれくらい頑張ればよいのかが分からず、やりがいを感じられなくなってしまいます。

また、自分の行っている業務が、誰のためになっているのか?何の役に立っているのか?などが不明確で、社会的な意義が見いだせないために、やりがいを失ってしまうこともあります。

ストレスや過労

ストレスの多い仕事や過労状態が続くと、仕事へのやりがいを感じにくくなります。

業務量が多すぎたり、長時間の残業が続いたり、疲労がたまった状態や睡眠不足の状態が続くと、精神的な負担が大きくなり、モチベーションが低下してしまいます。

適切な評価をされていない

自分の努力や成果が適切に評価されていない場合、やりがいを感じられなくなります。

また、同期や部下の方が評価されたり、出世した場合に、周りと比較してしまい、モチベーションを下げてしまう場合があります。

成長の停滞

新しいことに挑戦する機会がなかったり、これ以上新しいスキルや知識が得られないと感じた場合に、やりがいを感じられなくなることがあります。

人間関係の問題

上司や同僚との関係が悪化したり、うまくコミュニケーションが取れなかったりすることで、やりがいを感じられなくなるケースもあります。

職場に相談できる相手がいないことで、ストレスを抱えたままになってしまい、それが原因でモチベーションを下げてしまいます。

こんなサインはありませんか?

仕事にやりがいを感じられているのか、自分ではよく分からないという方は、こんなサインが出ていないか、チェックしてみてください。

1.仕事のことを考えると気分が落ち込む

日曜の夕方などに、翌日の仕事のことを考えてしまい、気分が落ち込んでしまうと、モチベーションが低下する場合もあります。

また、朝起きるのが辛かったり、職場へ向かう足取りが重いと感じられる場合も、やりがいを感じられなくなっている可能性があります。

2.仕事に身が入らず、別のことを考えてしまう

業務に集中することができず、別のことを考えてしまっていたり、業務の時間が長いと感じたりする場合には、やりがいを感じられなくなってきている可能性があります。

3.面倒くさいと感じることが多くなる

業務に関して、指示や指摘を受けることを、面倒くさいと感じたり、否定的にとらえたりすることが多いと、モチベーションが低下してしまう場合があります。

4.職場の人とはできるだけ関わりたくない

職場で従業員とコミュニケーションを取ることを億劫に感じてしまったり、できるだけ関わりたくないと思うことが多くなったら、やりがいを失ってしまう場合があります。

やりがいを感じられなくなった時の対処法

やりがいを感じられなくなったと感じたら、まずはその原因をしっかりと分析することです。

仕事をはじめたばかりの頃や学生の時に感じていた「やりがい」とは何だったのか?どこに感じていたのか?をもう一度思い出し、どのタイミングで感じられなくなってきたのか?タイミングや、原因をしっかりと確認することが大切です。

明日からできる対処法を6つご紹介します。原因の分析ができたら、試してみてください。

1.目標を再設定してみる

仕事へのやりがいを感じるためには、この仕事を通じて自分は何をしたいのか?どうなりたいのか?問い直すことから始めてみましょう。

社会的な意義を感じるのが難しい場合には、自分が成長することに重点を置き、1年後や3年後、どうなりたいか?いくら稼ぎたいか?などの目標を定めることで、モチベーションが上がっていきます。

1週間や1か月などの細かい目標を設定すると、より効果的に成長が感じられ、目標達成という成功体験を積んでいくことで、やりがいを感じられるようになります。

2.新しいことにチャレンジする

モチベーションを高めるには、新しいことにチャレンジすることも効果的です。新しいプロジェクトに参加したり、スキルアップのための研修を受けたりすることで、やりがいを感じられるようになるでしょう。

また、語学や資格取得のために新たに学習を始めることもおすすめです。

モチベーションが上がり、やりがいを感じられるようになります。特に資格取得の学習においては、オンライン教材など気軽に受けられるものも多くあります。

新しい趣味をはじめてみることも、モチベーションアップにつながります。読書やスマートフォンでの映画鑑賞など、自分でできて比較的お金のかからない趣味もたくさんありますので、気楽にはじめてみて、自分にあったものを見つけると良いでしょう。

3.身体を動かす

ジムに通ったり、スポーツをはじめたりなど、体を動かすことは、モチベーションアップに大変有効な手段と言えます。

普段、あまり身体を動かさない方は、まずは近所を散歩する程度からはじめてみましょう。できれば朝やお昼休みなどに行うのがおすすめです。日光を10分間浴びるだけでも、脳内でセロトニンが分泌され、ストレスを和らげてくれます。

4.睡眠をしっかりとる

2023年に厚生労働省がまとめた「健康づくりのための睡眠ガイド」によると、成人の推奨睡眠時間は6時間とされています。

睡眠の質や時間が低下すると、仕事へのやる気がなくなるだけでなく、メンタル不調にも陥りやすくなります。睡眠不足が続いていると感じたら、まずは睡眠時間を確保するようにしてください。

また、寝る前に飲食をすると睡眠の質を低下させてしまうので、暴飲暴食は避け、睡眠の3時間前に食事を終わらせるようにしましょう。

5.フィードバックをもらう

自分の仕事が適切に評価されているか、上司に確認してみましょう。給与面で不満がある場合や、評価基準があいまいな場合は、人事課に問い合わせてみるのも良いでしょう。

もし、評価を下げられていると感じる場合は、自分の改善点などを直接上司に尋ねてみるのも良いかもしれません。改善点が分かれば、目標が定まり、やりがいを感じられるようになります。

6.コミュニケーションを取る

上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取ることは、自分のストレス改善につながるだけでなく、業務効率を向上させることにも、とても有効です。

無理にプライベートな話をする必要はありません。報連相をこまめに行うだけでもコミュニケーションが増えます。

普段あまりコミュニケーションを取ってない方は、笑顔でしっかりと挨拶をするだけでも、コミュニケーションの糸口になり、会話が増えます。

職場に相談できる相手を作ることも、モチベーションアップにつながります。悩みを聞いてもらい、他の人の仕事への価値観などを聞かせてもらうことで、問題解決につながったり、仕事へのやりがいが見つかったりする場合もあります。

それでもやりがいを感じられなかったら…

上記の対処法を実践することで、仕事に対するやりがいを取り戻すことができます。
しかし、いろいろ試してみたが、どうしてもやりがいを感じられない場合もあります。そう言った場合は、部署異動の希望を出すなど仕事内容を変えるためのアクションを起こしてみても良いかもしれません。

性格別、あなたに向いている部署は?

自分のスキルや好みに合った部署に変えてもらうことで、モチベーションが上がり、仕事へのやりがいを感じられるようになります。

しかし、異動願いは簡単に何度も行えるものではありませんので、自分には何が向いているのか?しっかりと判断しなくてはいけません。

ここでは、性格別の「向いている部署」をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

【営業、顧客サポート】社交的な人

人とのコミュニケーションを取るのが得意な人は、営業部や顧客サポート部など、人と接する機会が多い部署が向いています。

経験を積んでいけば、相手に信頼してもらうための話し方や、話題の選び方など、すべての業種や職種において、大切なコミュニケーションスキルを獲得することができます。

【総務、営業事務】人のサポートを行うことが好きな人

特別な資格は特に必要ありませんが、社内の備品整理や、来客対応、取引先とのメールでのやり取り、外出が多い営業マンのサポート業務など、会社では重要な役割を担っています。

とにかく人の役に立ちたいと考えている方は、総務部や営業事務などに向いていると言えるでしょう。

【広報、デザイン、マーケティング】創造性豊かな人

新しいアイデアを出すことや新しいものを生み出すことが好きな人は、企画開発部や広報部、デザイン部、マーケティング部など、創造性を活かす部署が向いています。

もし、絵を描くことが得意だったり、美的センスがあると感じている場合には、宣伝部などでデザインなどを担当するのも向いているかもしれません。

【プログラム、エンジニア】一人で黙々と作業をするのが得意な人

人とコミュニケーションを取るのは苦手だけど、一人で黙々と作業したり、物事を最後までやり抜くことが得意な人は、プログラミングやエンジニア系の部署が向いています。

プログラミングのスキルや資格が必要にはなりますが、初心者でも独学でのスキルや資格取得も可能です。

【人事】人間観察が得意な人

人と接する中で、その人の個性や性格を分析するのが得意だったり好きだったりする方は、人事部が向いているかもしれません。

人材採用や社内リソースの調整を担当する人事部は、社員の能力や個性を適切に評価する能力が必要です。

異動願いを出す際の注意点

異動願いを出しても、一般的に従業員の希望が反映されることは少ないと言われています。

部署異動願いを出す際には必ず、異動したい理由、異動した際の会社側のメリットなどを職族の上司に伝える必要がありますので、異動願いを出す際には、しっかりと準備をしておく必要があります。

やりがいを感じられなくなることは誰にでもある

仕事にやりがいを感じられなくなることは決して悪いことではありません。

仕事でミスが続いたり、単調な作業が続いて飽きてしまったり、目標を見失ったりして、一時的にでも、やりがいを感じなくなってしまうことは、多くの人が経験することです

しかし、やりがいを感じないことで、すべてに対して無気力になったり、憂鬱な気分が強くなり、精神的に負担を感じるようになったら、思い切って休みを取ることも必要です。

また、誰にも相談できないようでしたら、オンラインカウンセリングを利用してみることも是非検討してみてください。

オンラインカウンセリングなら、専門のカウンセラーに悩みを相談することができますので、些細なことでも安心して相談することができます。

オンラインカウンセリングは予約も簡単

オンラインカウンセリングはインターネットにつながる環境であれば24時間、スマートフォンからでも簡単に予約が取れます。

また、オンラインカウンセリングは自宅で相談できるのもメリットです。

相談をするために移動する時間を省くことはもちろん、なによりリラックスできる状態で自宅などから専門のカウンセラーに相談することができるのが、オンラインカウンセリングの最大のメリットです。

まとめ

今回は、仕事へのやりがいを感じられなくなってしまった方に向けて、原因と対処法をいくつかご紹介しました。

何とかやりがいを取り戻そうと無理をすることは、返って体調や人間関係を悪化させかねませんので、ご自身に合ったやり方とペースで試してみてください。

また、やりがいを感じられないことは、必ずしも自分だけが原因とは限りません。

会社の風土や職場の雰囲気、人間関係が合わないなど、自分一人の力ではどうにもならない場合には、転職なども検討してみてください。
 

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