メンタルヘルス

「占いがやめられない」依存から抜け出す方法と心の整え方

「占いがやめられない」依存から抜け出す方法と心の整え方

「今日の運勢が気になって、ついスマホを開いてしまう」
「仕事や人間関係の悩みに直面すると、良い結果を求めて占い動画を何本も見てしまう」
「うまくいかないことがあった日や心配なことがあると、不安を打ち消すように、つい『当たる』と評判の占いに頼ってしまう」
今の辛い状況がいつ終わるのかを知りたい、未来を知りたいという気持ちは、私たちが生きる中で自然と湧き上がるものです。その中で、手軽にアクセスできる占いは日常的に利用しやすいという背景があります。

しかし、占いばかりに気を取られていると、いつの間にか自分の足元が見えなくなり、占いの結果に一喜一憂する日々を送ってしまうことも。もう占いに振り回されたくないと感じながらも、どうすれば抜け出せるのか、進むべき方向が分からなくなってしまう方もいるかもしれません。

そこで今回の記事では、占いがやめられない要因や、占い依存から抜け出す方法について紹介します。

なぜ占いがやめられない?5つの心理的要因を徹底解説

私たちの日常には、テレビや雑誌、SNS、動画サイトなど、様々な形で占いが溢れています。気づけば占いが生活の一部となり、無意識のうちに占いに頼ってしまう方も少なくありません。

では、なぜ私たちは占いをやめられなくなってしまうのでしょうか。そこには、私たちの心に潜む、いくつかの心理的な要因が隠れています。

1.一時的な安心感への依存

日々の生活の中で感じる小さな不安や、将来に対する漠然とした心もとなさ。そんな時、占いが示す「大丈夫」という言葉や、「こうすればうまくいく」といったメッセージは、一時的に心の重荷を下ろしてくれるように感じられます。これは、私たちが本能的に安心を求め、不確実な状況を把握しようとする心の働きによるものです。

2.低い自己肯定感の影響

自分の判断に自信が持てない時、誰かに背中を押してもらいたいという気持ちは、誰にでも起こりうることです。占いの結果が肯定的なものであれば、自分の選択に自信が持てたような感覚になり、心の支えとなることがあります。

3.占いをするのが習慣になっている

特定の状況下で占いをすると心が落ち着く、といった経験を繰り返すと、それは無意識の習慣へと変わっていきます。まるで、疲れた時に甘いものを求めるように、心が不安定になった時に、つい占いに手が伸びてしまうのです。

中には、就寝前に占いを見て、起床後すぐにまた別の占いを見てしまった経験を持つ方も多いかもしれません。

4.過去の占いが当たった成功体験がある

過去に占いの結果が『当たった』と感じた体験は、実際以上にその効果を強く印象づけ、『また頼ってみよう』という気持ちを強めます。

たとえそれが偶然の一致であったとしても、一度の成功体験は、私たちにとって強力な動機付けとなるのです。

5.望む結果がでるまで占いを続けてしまう

自分が望む結果が得られなかった場合、きっと他の占いなら良い結果が出るはずだという期待から、納得できるまで次々と別の占いを探し求めてしまうことがあります。

これは現実を受け入れることへの抵抗や、安心できる情報だけを求めようとする心理の表れであり、占い依存を深刻化させる要因となります。

これらの理由が重なり、「やめたいけど、やめられない」という葛藤が生まれるのです。多くの方が、これらのどれか、あるいは複数に心当たりがあるかもしれません。

占い依存から抜け出す3ステップ

この章では、占い依存から抜け出すための、実践的な3つのステップを見ていきます。

どれも今日から少しずつ取り組めるものばかりですので、無理なく自分のペースで進めていけるものばかりですので、取り入れやすいところから始めてみましょう。

1.何を求めているのか、自分の心の動きを知る

占いに触れる頻度や時間、費やしているお金、そしてそれが生活にどんな影響を与えているのかを客観的に振り返ってみましょう。

「趣味の範囲だから大丈夫」「困っているわけじゃない」と感じていても、心のどこかで安心や肯定を求めているかもしれません。

占いに期待していた「安心感」「判断の後押し」「自己肯定感の補填」など、自分が本当に何を求めているのか言葉にして整理することが大切です。そうすることで依存の構造が見え、具体的な解決の糸口がつかめます。

2.自分のペースで行動しやすい環境を整える

つい占いに手が伸びてしまうのは、情報がいつも目に入る環境にあるからかもしれません。

SNSのフォローや関連アプリからの情報が、つい占いにつながってしまうと感じる場合は、少し見直してみるのも良いかもしれません。これは仕事で通知を減らして集中力を高めるのと同じ考え方です。

同時に、人生で大切にしたいことや、これからどんな方向へ進みたいのか、ゆっくりと考える時間を持つのもよいですね。

すぐに明確な答えが出なくても、「こんな風に生きていきたい」という軸を少しずつ育んでいくことが、他者の言葉に左右されにくくなる力になります。 まるで、自分だけの人生設計図をじっくりと描くように、一歩ずつ進んでみましょう。

3.自分に合うサポートを見つける

占いに使っていた時間やエネルギーを、少しずつ他の前向きな行動に向けてみようとしても、「次に何をすればいいか分からない」「一人で進めるのは難しい」と感じることもあるかもしれません。

そんな時は、メンタルヘルスの専門家に力を借りるのも、ひとつの方法です。 心の悩みに対してプロの視点を取り入れることは、自分自身のメンタルヘルスを大切にする“投資”と考えてみてもいいかもしれません。

もし、あなたが「占いをやめたいけれど、どうすればいいか分からない」「気持ちが整理できず、ついまた占いを見てしまう」と感じているなら、カウンセリングはとても心強いサポートになります。 自分の心のクセや、不安の根っこを少しずつ言葉にしていくことで、ただ不安を埋めるために占いを見る状態から抜け出して、自分の気持ちを深く理解する事につながります。

一人で抱え込まずに、カウンセリングという選択肢を考える

占いに依存してしまう背景には、不安や孤独感など、誰かに「わかってほしい」という自然な心のサインが隠れています。そして、それらの感情は「誰かに聞いてもらいたい」「受け止めてもらいたい」という、ごく自然な心の欲求から生まれてきます。

その気持ちに応える選択肢のひとつが、カウンセリングです。カウンセリングというと、「深刻な悩みを抱えている人だけが受けるもの」というイメージがあるかもしれません。しかし実際には、「ちょっと誰かと話したい」「気持ちを整理したい」といった軽やかな動機で利用している方も増えています。

特にオンラインカウンセリングは、スマートフォンやパソコンがあれば自宅から気軽に受けられるため、忙しい日々の中でも、自分のペースで始めやすい選択肢です。

占いとカウンセリングの違いって?

占いが「未来の答えをくれるもの」だとすれば、カウンセリングは「今の自分を理解し、これからの生き方を一緒に考えていく場」です。どちらが良い悪いという話ではなく、もし今、自分の心の状態を深く知り、これからの歩みを考えていきたいと感じているなら、カウンセリングがそのきっかけとなるかもしれません。

占い カウンセリング
目的 未来の結果を知る 今の自分を理解する
姿勢 外部から答えをもらう 自分で気づいていく
結果 固定された結果 対話を通して自分なりの答えを見つけていく

上記の表からもわかるように、占いが外部からの答えを求めるのに対し、カウンセリングはあなた自身の内面に目を向け、そこから答えを見出すことを大切にします。

占いで未来を「当ててもらう」のではなく、カウンセリングで今ここにある自分の気持ちに丁寧に向き合うことが、結果として人生を主体的に歩む力につながるのです。

カウンセリングは、一人で抱え込まずに専門家と対話することで、ご自身の力を少しずつ取り戻していくための安全な場所です。 このような時間を設けることは、占いに過度に頼らず、ご自身らしい未来を主体的に選択していくための大切な一歩となるでしょう。

まとめ

占いに助けられた経験がある人ほど、「やめる」ことに不安を感じるかもしれません。しかし、最終的にあなたの人生を動かすのは、あなた自身の選択と行動です。

「自分の気持ちとしっかり向き合い、自信を持って選択する」

この姿勢を育むことは、占いに過度に頼る現状からの変化に対応できる力になるでしょう。もし、不安を一人で抱え込んでいると感じる場合は、カウンセリングという選択肢も有効です。

オンラインカウンセリング利用ステップの紹介

この章では、メザニンコラムを発信しているオンラインカウンセリングサービス「メザニン」を例に、利用ステップを紹介します。

ステップ1.会員登録を済ませる

会員登録をする

まず事前準備として、会員登録を済ませましょう。メザニンでは1分で会員登録が完了し、登録後はカウンセリングに利用できる3,000ポイントを進呈しています。

ステップ2.予約をする

予約をする

会員登録が済んだら、さっそく予約をしてみましょう。カレンダー表示から自分の予定に合った日時が選べます。会員登録時に進呈された3,000ポイントも利用できます。

ステップ3.カウンセリングを受ける

カウンセリングを受ける

メザニンのカウンセリングは、アプリのインストール不要。スマホがあれば、自宅などリラックスできる場所からオンラインカウンセリングを受けられます。
もちろん、インターネット環境があればPCやタブレットでもご利用いただけます。

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Q&A

「私、占いに依存してるかも?」と感じるサインはありますか?
「毎日のようにスマホで今日の運勢をチェックしてしまう」「何か問題が起こると、すぐに占いの言葉に頼ってしまう」「占いの結果が良いと安心し、悪いと気分が落ち込む」「納得できる結果が出るまで、色々な占いを次々に試してしまう」といった行動や感情が続く場合、もしかしたら占いに過度に頼ってしまっているサインかもしれません。
占い依存は、自力で乗り越えることはできますか?
自力で克服できるケースもありますが、多くは心の奥に潜む心理的な要因が関係しているため、一人で抱え込まずにカウンセラーなど、専門家のサポートを検討するのも有効な選択肢です。 記事でご紹介している「自分が占いに何を求めているのか知る」「占いから距離を置ける環境を整える」といった具体的なステップから、カウンセラーに相談してみるまで、ご自身のペースで試してみるのも良いでしょう。オンラインカウンセリングなら、ご自宅から気軽にカウンセラーに相談することができます。
オンラインカウンセリングを利用するには、具体的にどうすれば良いですか?
オンラインカウンセリングを利用するには、まずオンラインカウンセリングサービスを提供しているウェブサイトやプラットフォームを検索することから始めます。 各サービスでは、カウンセラーの専門分野、料金体系、予約のしやすさなどが異なりますので、ご自身のニーズに合ったものを選びましょう。
占いを完全にやめる必要はありますか?
占いを完全にやめるかどうかは、最終的にはご自身の判断です。 大事な点は、占いの結果に振り回されることなく、ご自身の意思で人生の選択ができるようになることです。占いを趣味として楽しむ分には問題ありません。依存状態から抜け出し、占いとの健全な関係性を築くことが大切です。