「何歳まで働く?」シニア世代の仕事の探し方

人生100年時代と言われる今、「定年」という概念は薄れつつあり、60代以上のシニア世代が活躍する機会が増えています。

60代を迎え、「自分は何歳まで働けるのだろう?」「働き口があるのだろうか」「自分に合った働き方は?」と漠然とした不安や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、シニア世代が抱える疑問に対し、具体的なデータや多様な働き方、そして心身の健康を保ちながら充実した人生後半のキャリアを築くためのヒントをご紹介します。

数字で見るシニア世代の働く意欲

内閣府が調査した「あなたは、何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいですか」のグラフから、収入のある仕事をしている者の回答をみていきましょう。

「働けるうちはいつまでも」と回答した割合が最も高く36.7パーセント、次いで「70歳くらいまで」が23.4%となっています。

内閣府  2024年版高齢社会白書(全体版)図1-2-1-8を参考に作成

上記の結果から、多くの人が定年年齢や、一般的な退職年齢を超えても働く意思を持っていることが読み取れます。特に「働けるうちはいつまでも」と答えた人の割合が最も高いことからも、仕事を通じた社会的なつながりの重要性が反映されていることが分かります。

また、「高齢者用対策の概要」にある「高齢者の健康状態」をみてみると、「良い」または「普通」と回答している割合が平均的に高いことから、働けるうちはいつまでも働きたいという意識につながっていると考えるこができます。

現在の健康状態について(択一回答)のグラフ

内閣府  2024年版高齢社会白書(全体版)図1-3-1-1を参考に作成

60代に人気の職種

例えば60代の方が再就職を考える際、多くの選択肢があります。これまでの経験を活かす仕事から、体力的な負担が少ない仕事、あるいは新しいスキルを身につけて挑戦する仕事まで、多様な働き方が可能です。

ここでは、60代の再就職で人気の職種や、仕事探しのポイントについてご紹介します。

経験・スキルを活かせる仕事

長年培ってきた専門知識やマネジメント経験などは、若手にはない大きな強みになります。

技術者、経理、総務、人事など、これまでの専門分野で培ったスキルを活かし、同じ会社や関連会社で再雇用されるケースや、他社で嘱託社員として働くケースがあります。

体力的な負担が少なく、柔軟な働き方ができる仕事

定年後の再就職では、体力的な負担を考慮し、短時間勤務や比較的軽作業の仕事を選ぶ方も多いです。

マンション管理・清掃の仕事、マンションの設備点検、清掃、受付などを行います。比較的体力負担が少なく、地域に根差して働けます。

また病院や福祉施設、学校などで食事の準備などをサポートする仕事。短時間勤務の求人もあります。

新しいスキルを身につけて挑戦する仕事

未経験の分野でも、研修制度が整っていたり、シニア歓迎の求人がある職種もあります。

また、新しいスキルと言っても、比較的覚えやすい工場や倉庫での簡単な作業は、60代でも始めやすいかもしれません。

配送、宅配などでは、比較的短時間の軽作業から、体力に応じた選択肢があり、未経験でも始めやすい仕事です。

「何歳まで働く?」シニア世代の仕事の探し方

シニア世代が働き続ける理由

人生100年時代と言われる現代では、60代を過ぎても多くのシニア世代が仕事の場で活躍しています。定年後も働き続ける理由は人それぞれですが、ここでは特に多くのシニア世代に共通する主な3つの理由を見ていきましょう。

1.社会とのつながりを持ち、やりがいを感じたい

仕事は単に収入を得る手段だけではありません。多くの場合、仕事を通じて新しい人との出会いや、社会の一員として貢献している実感を得られます。

役割と居場所の確保

退職後、それまでの会社での役割や居場所がなくなることで、喪失感を抱く人も少なくありません。仕事は、社会の中で自分の役割を再構築し、生きがいを感じる大切な場所となります。

人との交流と刺激

職場での同僚や顧客との会話、交流は、日常に活気と刺激を与えます。こうした人との交流は、孤立を防ぎ、精神的な健康を保つ上でも非常に重要です。

また、自分の知識や経験が誰かの役に立ったり、社会に貢献できていると感じることは、自己肯定感を高め、充実した日々を送る原動力となるでしょう。

2.経済的な安定と、ゆとりある生活のために

現代において、老後の生活資金への不安は多くの人が抱える共通の課題です。日々実感する物価高を背景に、公的年金だけでは不安を感じ、働き続けることを選択するシニア世代は増加傾向にあります。

生活費の補填

年金受給開始までの期間や、年金だけでは賄いきれない生活費を補うために働くケースが一般的です。特に物価上昇が続く中で、現在の生活水準を維持するためには、ある程度の収入が必要です。

将来への備え

医療費や介護費用、趣味や旅行といったゆとりのある生活を送るための資金を確保したいと考える人も少なくありません。少額でも収入を得ることで、心理的な安心感にもつながります。

3.心身の健康を維持し、活動的な日々を送りたい

「働けるうちはいつまでも」という内閣府の調査結果が示すように、健康と仕事は密接に関わっています。適度な仕事や社会活動は、心身の健康を保つ上で大きな役割を果たします。

規則正しい生活リズムの維持

仕事があることで、毎日決まった時間に起床し、活動するという規則正しい生活リズムを保ちやすくなります。これは、体調管理の基本です。

適度な運動機会の確保

通勤や職場での移動、立ち仕事など、意識せずとも身体を動かす機会が増えます。これは運動不足の解消につながり、体力維持に貢献します。

生活にハリとメリハリをもたらす

仕事には適度なプレッシャーや責任が伴いますが、これが生活にメリハリを与え、生き生きとした気持ちを保つ助けになります。目標を持って取り組むことで、達成感や充実感も得られます。

知っておきたい。60代が働き続ける上で大切なこと

60代から働き続けることは、多くのメリットをもたらしますが、心身の健康を保ちながら無理なく継続するためには、いくつかの大切なポイントがあります。

心と身体の健康を保つために

仕事を退職し、ゆったりとした生活に入ると、心身に変化があらわれることがあります。活動的な日々を続けるためにも、以下の点を意識しましょう。

心身の刺激の減少

仕事をしていると頭を使う機会が多く、適度な緊張感があるため脳が活発に働きます。しかし退職後はこうした刺激が減り、思考や判断のスピードが緩やかになるケースも見られます。

生活リズムの変化

働いている間は決まった時間に起床し、一定のスケジュールで動くため、身体のリズムが整っています。しかし自由な時間が増えると不規則な生活になりやすく、体調にも影響が出ることがあります。

社会とのつながりの減少

仕事を通じて人と関わることが多いですが、退職後は会話の機会が減ることも。人との交流が少なくなると、気持ちの張りがなくなり、活力が落ちてしまうことがあります。

60代を迎えて、退職などのライフイベントによる生活環境変化の中で、身体だけではなく心の面で「生きがい」や「やりがい」を感じられないと悩むことも増えてくるかもしれません。

メンタルとキャリアの両方を考える

60代を迎え、退職などのライフイベントによる生活環境の変化の中で、身体だけでなく心の面で「生きがい」や「やりがい」を感じられないと悩むことも増えてくるかもしれません。

これまでのキャリアを振り返り、新たな働き方や役割を考えることは重要ですが、同時に心の健康にも目を向け、自身の心境の変化に気づき対処していくことも必要です。

もし、そうした漠然とした不安や悩みを一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらいたいと感じたら、オンラインカウンセリングの利用も有効な選択肢です。

キャリアや心の悩みも相談もできる「オンラインカウンセリング」

オンラインカウンセリングでは、専門のカウンセラーがあなたの悩みや不安に寄り添います。心身の健康を保ちながら、充実した人生後半のキャリアを築くために、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

また「オンライン」と聞くと、登録や操作が面倒だと感じる方もいるかもしれませんが、多くのサービスはシンプルで分かりやすい設計になっており、初めての方でも自宅から安心して手軽に利用できます。

オンラインカウンセリング利用の流れ

この章では、メザニンコラムを運営するオンラインカウンセリングmezzanine(メザニン)を例に、オンラインカウンセリング利用の流れを、簡単3ステップで紹介します。

1.会員登録を済ませる

1.会員登録を済ませる

まず会員登録を済ませましょう。メザニンでは新規会員登録で、カウンセリングに利用できる3,000ポイントが進呈されます。

2.予約をする

2.予約をする

会員登録をしたら、相談したい日時を選んで予約します。予約の際にはポイントの購入が必要になりますが、 会員登録をした際に進呈された3,000ポイントも利用できます。

3.カウンセリングを受ける

3.カウンセリングを受ける

予約している日時が来たら、リラックスできる自宅などからオンラインカウンセリングを受けることができます。

このように、オンラインカウンセリングは、スマホやPCから簡単に登録、予約ができ、カウンセリングを受けることができます。

「何歳まで働く?」シニア世代の仕事の探し方

まとめ

シニア世代が働き続ける際には、これまでの経験を活かせる仕事、体力的な負担が少ない仕事、あるいは新しいスキルを身につけて挑戦する仕事など、多様な選択肢があります。重要なのは、自身のライフスタイルや体力、そして何よりも「やりがい」を考慮した働き方を見つけることです。

また、退職後の生活変化によって、心身のバランスを崩してしまうこともあるかもしれません。そんな時は、一人で抱え込まず、オンラインカウンセリングのようなサービスを活用することも有効です。手軽に利用できるオンラインカウンセリングは、キャリアに関する相談はもちろん、心の健康を保つ上でのサポートもしてくれます。

60代からのキャリアは、これまでの経験を活かしつつ、新たな可能性を探るチャンスでもあります。この記事でご紹介したヒントを参考に、あなたらしい充実した人生後半のキャリアを築いていきましょう。

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