職場の合わない上司と、どう付き合っていけばよいか悩んでいませんか。
仕事は楽しいしやりがいも感じるけれど、上司とだけはどうしても合わない。毎日顔を合わせるのもそろそろ限界というあなたに向けて、この記事では上司と自分が合わずに悩んでいる時の対処法を、タイプ別に紹介していきます。
会社に行くのが辛いほど「合わない上司」
社会人として働く中では同僚や部下、そして社内外の人たちとやり取りをすることも多く、様々な人たちと関わりながら仕事を進めていくというケースが多いと思います。
その中でも、特に上司は仕事をする上で非常に重要なポジションを担います。しかし、上司と相性が合わない、仕事の進め方が合わないなど、上司に苦手意識を持ったまま我慢をしていると、メンタルヘルスにも影響が出はじめるため注意が必要です。
苦手だと思うほど視界に入る上司
合わない上司に苦手意識を持てば持つほど、頻繁に視界に入る、または目についてしまうという経験のあるビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
気にしないようにするのも、職場ではなかなか難しいところです。
では、合わない上司との付き合い方に悩んでいる場合は、どのような対処法がありのでしょうか。次の章で詳しくみていきます。
【タイプ別】合わない上司との付き合い方と対処法
合わない上司のタイプは大きく分けて以下の通りです。
- 仕事の進め方が合わない上司
- 感情が表に出やすい上司
- 理不尽な指示や要求をする上司
- 手柄を横取りする上司
- 細かすぎる上司
- 人によって態度を変える上司
順番に1つずつみていきましょう。
1.仕事の進め方が合わない上司
多くのビジネスパーソンが上司と合わないと感じるのはやはり、仕事の進め方の違いではないでしょうか。
今まではストレスを感じずにできていた業務も、上司が変わったことで仕事の進め方に変化が生じ、苦痛になってきたというケースもあります。
仕事の進め方が合わないと、業務効率やモチベーション低下にもつながりますので、出来る限り対処をしていきたいところですよね。
自分の仕事の進め方を分かってもらおう
上司と仕事の進め方や優先順位の設定について意見が合わない場合は、まずはあなたの仕事の進め方や優先順位、考え方について上司に相談する場を設けてみましょう。
なんだか仕事の進め方も合わないし、上司と話す事自体がストレスかもと感じていても、しっかりとコミュニケーションを取っていきましょう。
聞く姿勢を持ち、妥協点を探る
上司がなぜそのような仕事の進め方をしているのか、どの要素を重要視しているのかを知ることも重要です。
性格や能力によって効率的に仕事を進める手段は異なるため、上司が成果を出してきたやり方が部下に合うとは限りませんが、こういう理由でこういう進め方をしているということが分かれば、納得できる部分もでてきます。
上司との仕事の進め方の違いは、多くの上司と部下が抱える問題ですが、同意できる部分があれば、妥協点を見つけることにもつながります。
2.感情が表に出やすい上司
部下が仕事でミスをすると烈火のごとく怒鳴る。嫌なことがあると態度や顔に感情がはっきりと出るという上司。はたして対処法はあるのでしょうか。
上司の感情を予想する
感情が表に出やすい上司は、ガックリと肩を落として元気がない時や、あきらかに機嫌がよさそうな時があったりするのではないでしょうか。このような状態が毎日続くと、あまりにも感情の起伏が激しすぎて、上司と合わないと感じることがあるでしょう。
このような上司の場合は「感情予想」をしていくのが有効です。上司の感情の傾向をよく観察しておくことで、そのうちクセが分かるようになってきます。
懐に入るのも有効な手段
感情が表に出やすい分、上司自身がストレートな性格である場合が多いため、日頃の挨拶はもちろん、細かい場面でも感謝を伝えるようにしましょう。懐に入ってしまえば、情に厚く面倒見が良いというケースもあります。
また、ミスをした場合は言い訳をせずに速やかに謝罪をするなどを心がけると、コミュニケーションがスムーズになることが期待できます。
良くも悪くも、感情が表に出やすい上司はその時の状態が一目瞭然なので、クセやパターンを把握できれば良好な関係性につなげることができるでしょう
3.理不尽な指示や要求をする上司
人間には合う合わないの相性がありますが、その中でも筋が通っていない、理不尽な指示や要求をしてくる上司と仕事をする場合は大きなストレスとなりますので、素早く対処をしていきたいところです。
感情的に対処しないことが重要
理不尽な指示や要求、扱いを受けた直後は、このままの状態では会社から正しい評価を受けられないのではと不安になる場合もあるでしょう。
理不尽なことをされているのはこっちなのに、と感情的になってしまうこともあるかもしれませんが、冷静に判断することが重要です。
理不尽な指示や要求が続く場合は?
業務の相談をしたくても忙しいと一蹴され、仕方がないので自分なりに考えて仕事を終わらせ報告をすると、なんで相談をしないんだと怒鳴られる。こういったケースは理不尽だと思いますよね。
このようなことが続くようであれば、上司を含めた複数人にメールやチャットで業務進捗を共有するようにするなど、記録に残るようにしておきましょう。
上司と1対1のやりとりではなく第三者を入れることで、他のメンバーから助言やアドバイスを受けることができたり、業務の内容を見直すきっかけとなるケースもあります。
4.手柄を横取りする上司
今までさほどサポートや助言をしてくれなかった上司が、契約の段階になっていきなり同席すると言い始めた。契約が決まると案の定、自分の手柄のように報告をしていた。
部下が出したアイデアを見て話にならないと一蹴したはずが、あたかも自分のアイデアのように上司が翌週の会議で喋りだした。
このように、部下のアイデアや長い時間をかけて掴み取った成果を、自分の手柄にする上司は残念ながら存在します。対処法はあるのでしょうか。
感情的にならずに対処していこう
真向から手柄を横取りしたことを追求するのは、なかなか難しいケースが多いと思います。
まっすぐな気持ちで指摘をするのは逆効果になることもありますので、再度同じような事が起きた場合はさりげなく驚いてみたり、更に続けば上長に相談してみるのもよいでしょう。
社内全員に周知されずとも、上長が理解を示してくれれば心強い味方となります。
5.細かすぎる上司
全てに対して細かく、ちょっとのミスでも許さない。そんな合わない上司の下で働くようになると、毎日が緊張の連続です。
頼んだコピーが1ミリずれている、封入、封緘した手紙の折り目が揃っていないなど、細心の注意を払わなければ、見分けがつかないような箇所を毎回のように指摘される。
そのうち、仕事をしているよりも上司の指摘を聞いている時間のほうが長くなってきた、などの場合はどう対処していけばよいのでしょうか。
諸先輩にリサーチをする
細かすぎる上司は昇進する前から、もしくは新入社員時代からその片鱗があったはずです。
うまく付き合っていくには、あなたも細かいリサーチを積み重ねていくのが最も効果的です。周囲の従業員は、細かい上司にどのように接しているのかなども、細かく観察してみましょう。
社内で細かい上司と仕事をしたことある従業員と話す機会があれば、1ミリもずれなくコピーを取る秘訣とかありますかね、などを何気なく聞いてみるのもよいでしょう。
経験者と辛い気持ちを共有する
おそらく、この上司は細かいな…と感じているのはあなただけではないでしょう。
察しがいい先輩ならば、あの上司の指示で悩んでいるのだなと気づいてくれる場合もあります。
社内で同じように細かい上司と合わないと感じている従業員がいれば、付き合い方の相談をしてみるのもよいでしょう。同じような経験をした人に話を聞いてもらえることは、心の支えになります。
6.人によって態度を変える上司
最後は、人によって態度を変える上司です。
たとえば、男性従業員には冷たく、女性従業員とは過剰なほどのコミュニケーションを取るなどの場合は、業務への影響だけでなくハラスメント行為に該当する恐れがあります。
また、人によって態度を変える上司は公平性に欠けるため、従業員からの信頼を得ることは非常に難しいといえます。では、どのような対処法があるでしょうか。
あなたは誰にでも公平に接すること
人によって態度を変える上司が居る場合は、反面教師と受け止めましょう。他者を変えることは非常に難しく、職場の上司となればさらに難易度は上がります。
このような場合は、あなたは誰に対しても公平な態度で接していくことが重要です。あなたに親切にしてくれる先輩にも、時々ミスをしてしまう後輩にも、そして態度をコロコロ変化させる上司にも、フラットな態度で接していきましょう。
公平に接することで、職場の状況を冷静に見ることができるようになってきます。
業務に支障がない程度のコミュニケーションを
業務上で上司とやりとりをする際は、支障がでない程度のコミュニケーションをこころがけていくのもひとつの方法です。
それでも冷たい態度を取られたり、業務に影響が出るほどエスカレートするようであれば、ひとりで悩まず相談窓口に相談をしましょう。
合わない上司に悩んだら相談を
対処法を探している時点で、あなたは上司に十分歩み寄ろうとしていることがわかります。
業務に影響が出るほど上司と合わないと感じていたら、我慢をせずに相談することを検討してみましょう。
しかし、上司との付き合い方に悩んでいる場合は、社内の相談窓口を利用しにくいという背景もあります。
家族や友人に話を聞いてもらうことは、ストレスを軽減する方法としては有用ですが、根本的な解決にはつながりにくいともいえます。
このような時は、メンタルヘルスの専門家であるカウンセラーとのカウンセリングを視野に入れてみましょう。
仕事の悩みを相談しやすいカウンセリング
仕事に関する悩みを抱えている、特に上司との関係が原因でストレスを感じているときには、カウンセリングの利用が効果的です。
専門家に相談することで客観的なアドバイスを受けられ、自分では気づかなかった解決策や視点を得ることができます。
また、仕事の悩みに特化したカウンセラーが在籍しているサービスを選ぶことで、より的確なアドバイスを受けられる可能性が高まります。
問題の原因を深く掘り下げ、適切な対処法を見つけるために、まずは気軽にカウンセリングを利用してみてください。
どこからでも相談できるオンラインカウンセリング
カウンセリングの中でも、忙しいビジネスパーソンにおすすめなのが、オンラインカウンセリングです。
オンラインカウンセリングは自分のペースでカウンセリングを受けられる環境が整っていますので、例えば日中に時間が取りづらい場合でも、自宅でリラックスしながら相談でき、ストレスを軽減しながら解決への道を探ることができます。
継続したカウンセリングが効果的
オンラインカウンセリングは、インターネットにつながる環境にあれば、全国どこからでもメンタルヘルスのプロであるカウンセラーに相談をすることができます。
また、あなたの予定に合わせて予約を取りやすく、比較的遅い時間帯でも対応していることが多いため、平日の仕事終わりにカウンセリングを受けることも可能です。
カウンセリングは週に一度など、継続して行うことが効果的とされており、オンライン環境であれば続けやすいのも大きなメリットであるといえるでしょう。
まとめ
この記事では、合わない上司との接し方と対処法を6つのタイプ別に紹介しました。
合わない上司に悩むあなたにとって、オンラインカウンセリングはカウンセラーのサポートを効果的に受ける方法として有効です。
オンラインカウンセリングは場所や時間に制約を受けず、あなたのペースでカウンセリングを受けることができますので、上司との関係に悩むなら、ぜひオンラインカウンセリングを検討してみましょう。
mezzanineのカウンセラー
メザニン登録カウンセラー
佐々木 隆嘉 Takayoshi SASAKI
臨床心理士、公認心理師
会計事務所での勤務など、様々な社会人経験を経たのち大学院に入学。修了後、医療・教育領域をメインに業務にあたっています。
【メッセージ】
話をしても何も解決しないかもしれない、話すこと自体がつらい、カウンセラーと合わないかもしれないなど、不安に感じることもあるかもしれませんが、一歩踏み出してご相談いただければと思っています。
あまり堅苦しくならず、ただ愚痴を話してまったりする時間にしていただいても大丈夫です。