新入社員は企業という組織に適応する過程で、様々な不安を抱えることがあります。
この記事では、新入社員が抱える不安への対処法や、悩みを解消するヒントを紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
新入社員が仕事で不安に思うこと
新しい環境で新たなスタートを切ることは、期待と同時に不安を伴うものです。
特に学生から社会人への移行は、生活や仕事のスタイルが大きく変わるため、不安を感じることが多いでしょう。
この章では、新入社員が仕事で不安に思うことの中でも、一般的に多いとされる5つを紹介していきます。
- 上司や先輩との人間関係
- 仕事への適性と自分のスキル
- 組織文化やルールへの適応
- 仕事とプライベートのバランス
- 仕事の失敗やミスへの恐れ
1つずつみていきましょう。
1.上司や先輩との人間関係
上司や先輩など、職場の人間関係に不安を感じる理由はいくつかあります。特に今までとは異なるコミュニケーションスタイルにより、適応が難しいと感じるケースが多いのではないでしょうか。
毎日の挨拶を欠かさずに行う
入社直後は多くの人と出会う機会がありますので、積極的に挨拶をすることが、他の従業員とのコミュニケーションの第一歩だと考えましょう。
入社後しばらくは配属された部署などに関わらず、同じ組織で働く従業員に笑顔で明るく接することを心がけていくとよいでしょう。
また、徐々に職場環境に適応していく過程で自分の考えや感情を率直に伝え、相手との理解を深めていくことが重要です。
2.仕事への適性と自分のスキル
新入社員として配属された部署での業務に対して、自分は適性があるのかどうかが不安になるケースもあります。
特に、不明点を整理できないまま業務を続けていると、更に分からないことが増えるという悪循環に陥る可能性があります。
直接聞けない場合は、メールなどを活用してみよう
研修期間中は質疑応答の時間などが設けられている事が多いですが、いざ配属部署で本格的な業務が始まると、忙しそうな上司や先輩に声をかけ辛いと感じることもあるのではないでしょうか。
状況的にその場で分からない事を聞くことが難しい、もしくは自分の教育係と時間が合わないなどの場合は、予めメールなどのツールを使って分からない点を伝え、返信をしてもらうようにしてみましょう。
3.組織文化やルールへの適応
入社後の組織文化やルールへの適応は、新入社員にとって重要な過程ですが、入社前の期待値と現実とのギャップにショックを感じることもあるでしょう。
新入社員として、受け身ではなく積極的に主体性を持って行動することは理想的ですが、現実にはうまくいかないこともあります。そのような場合、モチベーションが低下することもあるかもしれません。
まずは焦らないことを心がける
入社したばかりの時期は、新しい環境に適応するために時間がかかることが一般的です。
また、新しい環境に慣れるまで不安を感じるのは自然なことであり、上司や先輩も入社当初は同じような経験をしているため、新入社員の不安な気持ちは理解しています。
まずは焦らず、新しい環境に適応するまでは、時間がかかるということを受け入れていきましょう。
4.仕事とプライベートのバランス
新入社員として入社後しばらくは、仕事とプライベートのバランスを取ることが難しいと感じることもあります。
週5日、一日8時間の勤務に加え、通勤時間が今までとは異なるケースもあり、緊張や不安が続くと体調不良につながる可能性もあります。
定期的な休息を取り入れる
仕事とプライベートのバランスを取るためには、時間管理や優先順位の設定を行うことが重要です。仕事や勉強に集中する時間と、リラックスや趣味に時間を割くことをバランスよく配分しましょう。
また、定期的な休息やリフレッシュを取ることで、ストレスを軽減し、心身の健康を保つことができます。
5.仕事の失敗やミスへの恐れ
新しい職場や環境で、失敗やミスをしたらどうしようと不安になる新入社員は多いでしょう。
特に、期待に応えられないことや、同期と比較されることで、大きなプレッシャーを感じることがあります。
前向きな気持ちを持つ
万一仕事で失敗やミスをしても、そこから学び成長することができるという前向きな考え方を持ち、自己肯定感を高めていくことが重要です。
また、失敗やミスが起きた際には、自分自身を責めるのではなく、原因を分析し、改善策を考えていきましょう。
上司や先輩、同僚とのコミュニケーションを通じて、問題の解決や改善に取り組むことで、失敗やミスへの恐れを軽減することができます。
以上5つが、一般的に多いとされる新入社員が抱える不安なことですが、悩みを解消するためにはどのような対処法があるのでしょうか。次の章で詳しくみていきます。
新入社員の悩みを解消する3つのヒント
不安と緊張の中で、新入社員が新生活を乗り切るためのヒントとして、以下の3点を紹介していきます。
- 入社後しばらくは組織に適応する期間と考える
- タスクに優先順位をつけていく
- 辛い気持ちや悩みを相談してみる
順番にみていきましょう。
1.入社後しばらくは組織に適応する期間と考える
新入社員を迎える企業側は、3か月程度の研修期間を設けている場合が多く、その過程で組織の文化やルールに適応していくことを想定しています。
入社後しばらくは新しいことを学ぶ機会と捉え、成長のチャンスとして前向きな姿勢を持つことも重要です。
2.タスクに優先順位をつける
入社後に研修を終え、本格的に部署での業務が開始されると、様々な場面でタスク管理能力が求められるようになります。
まずは、重要度や緊急度に基づいてタスクを整理し、締切や目標に向かって効率的に取り組みましょう。
また、上司やチームメンバーとコミュニケーションを取りながら、優先順位を決める際に相談していくことも効果的です。
3.辛い気持ちや悩みを相談してみる
わからないことや困っていることがある場合は、遠慮せずに上司や先輩に相談していきましょう。社会人としても経験豊富な上司や先輩は従業員からのアドバイスは大いに役立ちます。
また、職場での人間関係が構築段階である時期は、なかなか仕事の悩みを相談しにくいというケースもあるでしょう。
しかし、悩みやストレス、心のもやもやなどを誰かに話したいという新入社員も少なくありません。そのような時は、メンタルヘルスのプロである心理カウンセラーに、話をしてみることを検討してもよいかもしれません。
仕事の悩みを相談できるカウンセリングとは
カウンセラーは入社後のストレスや不安、人間関係の問題などを客観的な視点で分析し、解決策を見つけるためにサポートをしてくれるので、新しい環境での悩みを持つ新入社員には心強い存在であるといえます。
気軽に利用できるオンラインカウンセリング
現在ではオンラインでカウンセリングを受けることができるサービスがありますので、気軽に利用することができます。
たとえば、仕事で不安に思った時は休憩中に予約をして、帰宅後に自宅からリラックスした状態でカウンセリングを受けることも可能です。
また、オンラインカウンセリングは、予約からカウンセリングまでをスマートフォンから簡単に行うことができます。
新しい生活に慣れるまで、信頼できるサポートが欲しいと感じた時などに、オンラインカウンセリングは最適なサービスであるといえるでしょう。
まとめ
今回の記事では、新入社員が抱える仕事に対する不安に対する対処法や、悩み解消のポイントなどを紹介しました。
新入社員が仕事に対する不安や悩みを解消するためには、まず自分自身の能力や経験に自信を持つことが重要です。
また、新生活や仕事の悩みを誰かに話したいと思ったら、気軽に利用できるオンラインカウンセリングの利用を検討してみましょう。
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