仕事の悩み

【転勤や転職】新しい職場に慣れるまでが辛い 不安な時期を乗り切るための6つのヒント

転勤や転職で新しい職場で働くことになると、慣れない環境やルール、人間関係などで疲れを感じますよね。特に転職後は「3ヶ月の壁」によって、メンタルヘルス不調に陥り悩むビジネスパーソンも年々増加しています。

今回は新しい職場に慣れるまでが辛い、毎日しんどいと感じているあなたに向けて、不安な時期を乗り切るためのヒントを、転勤や転職などケース別に紹介していきます。

転勤で新しい職場に慣れるまでが辛いケース

転勤は、新年度を迎える4月や下半期が始まる10月に多いとされています。

新しい職場で初日からリラックスして業務ができた、という方がいれば珍しいといえますし、新しい環境に身を置くことになれば、誰しもが期待と緊張で不安を感じるでしょう。

転勤命令は会社主導の場合が多い

労働政策研究・研修機構調査の「転勤命令の考え方」の調査によると、転勤命令は会社主導で決められているが22.2パーセント、それにやや近いが57.5パーセントとなっています。転勤命令は社員の意見、希望を踏まえて決められているが16.2パーセント、それに近いが16.2パーセントという結果から見ても、転勤命令の多くは会社主導で決められていることがわかります。


労働政策研究・研修機構 転勤施策の運用実態と課題 勤地を決めるのはだれか 図2を加工して作成

まずは環境の変化に適応できるかが不安

転勤が社内異動と大きく異なる点として、生活環境の変化が挙げられます。例えば九州地方から北海道への転勤となれば、未経験のことが起こる確率が高いといえます。気候の違いはもちろんのこと、まずは自分が環境自体に適応できるかを不安に感じることもあります。

また、今までは電車やバスを利用して通勤できていたが、転勤後は周囲に交通機関がなく、車移動がメインになる場合などは、就寝時間や起床時間なども変化していく可能性が高いでしょう。

転勤前にメンタル不調に陥ることも

転勤の場合は、引越しや手続きなどを行うことも考慮して比較的早い段階で内示されるのが一般的です。

しかし、企業によっては人事異動の辞令後1週間で引っ越しというケースもあります。急な体制の変更などが決定した場合などがこのケースに該当しますが、心の準備が整わないままでの転勤は大きなストレスとなります。

また、転勤先の前任者は仕事ができる人で、人望もあったなどの情報を聞いてしまうと、期待に応え、結果を残せるかという不安も重なって、メンタル不調に陥るケースもあります。

現在の職場環境が良好な場合は、転勤先の新しい職場の雰囲気や人間関係、業務の進め方などになじめるかと不安に感じるでしょう。

では、転勤で不安な時期を乗り越えるためには、どのような対処法があるのでしょうか。

転勤が不安な時期は今までの「経験」を振り返ってみる

今までの自分自身の人生や、ビジネスパーソンとして働いてきた中での「経験」を振り返ってみましょう。

不安を感じている時期はどうしても「これから起こるかもしれない事」にフォーカスして考えてしまいがちですが、現在の自分があるのは今までの経験があってこそです。

過去に克服してきた事や、新しいことにチャレンジした時の事を思い出してみましょう。案外「不安に思っていたことはほとんど起こらなかった」、ということに気づくはずです。

ただ「なんとかなる」と思うだけではなく、「なんとかなってきた」と自分自身の経験を土台として考えることができれば、不安の芽を少なからず取り除くことができるでしょう。

不安な気持ちを話したい時は「カウンセリング」が有効

ネガティブな気持ちから少し抜け出せたかと思っても、ひとりで考えているとどうしても不安になってしまうという場合は、誰かに気持ちを話してみましょう。

転勤の前後は引っ越しの荷造りや手続きなどで慌ただしい時期ですので、一段落ついた時間や、就寝前の一息つける時間帯などにカウンセリングを利用するのがおすすめです。

特にオンラインカウンセリングなら、スマートフォンで簡単に予約ができますので、外出先で予約をして、帰宅後リラックスした状態でカウンセリングを受けることが可能です。

転職で新しい職場に慣れるまでが辛いケース

この章では、転職で新しい職場で働くことが不安、慣れるまでが辛いケースを紹介します。

転職活動を経て、ようやく新しい会社に就職が決まったが、転職をする不安で心が押しつぶされそう。慣れるまでは、この気持ちがずっと続くのかと思うだけで気持ちが沈んだり、夜も眠れず悩むことがあるかと思います。

また、転職先がどのような企業かによっても、不安に感じる部分に違いがあります。今回は一般的に多いとされる

  • 同業種への転職
  • 異業種への転職
  • スタートアップやベンチャー企業への転職

の3つに分けてみていきましょう。

同業種への転職

まずはじめは、同業種への転職です。ある程度スキルや経験を得ている業種に転職をする場合ですが、同業種でもやり方が異なったり、細かい規定や考え方が違うことで、新しい職場に慣れるまでが辛いと感じることもあるでしょう。

例えば、前職と転職先が同じ営業職だとしても、扱うサービスや物、価格帯によってセールス方法や提案方法が異なることがあり、思っていた業務と違うと悩むケースもあります。

異業種への転職

異業種への転職の場合は、前職のスキルや経験を活かす機会が少なくなるため、新しい職場だけではなく、業務自体に慣れるまでも辛いと感じることが多いでしょう。

また、やりたい仕事に思い切って転職をしたが、理想としていた働き方と現実に大きなギャップを感じるなど、比較的早い段階で「転職先を間違ったのかも」と思い悩むケースも少なくありません。

スタートアップやベンチャー企業への転職

成長が期待できる業界は、スタートアップやベンチャー企業が多いといわれています。

一般企業と比べるとチャレンジできる機会が多く、やったらやっただけの成果が評価に直結するのもベンチャー企業最大のメリットです。しかし、スタートアップやベンチャー企業は、少人数でスタートしているケースも多く、仕事が合わないと感じても別のセクションへ異動ということは、現実的には難しいという点もあります。

得意分野のスキルを活かしたくて入社をしたが、自分がやりたいことができなくて辛いと感じるようであれば、仕事を続けていくことが大きなストレスになるでしょう。

転職で新しい職場が不安な時に試したい6つのこと

転職には変化がともなうため、日々ストレスを感じるのはよくあることです。

「転職したのが間違いだっかかも」
「あらゆる事に全くなじめなくてしんどい」
「今日はなんとか乗り切ったけど、明日もちゃんとできるか不安」

このように、職場に慣れるまでが辛いと感じる際には、以下の6つの方法を試してみるのが効果的です。

  1. 社内ルールを柔軟に受け入れよう
  2. 職場の雰囲気や従業員をチェックしてみよう
  3. 積極的に挨拶やコミュニケーションをとる
  4. 不明点はその日のうちに質問する
  5. 焦らなくて大丈夫
  6. 辛い気持ちを相談する

1つずつみていきましょう。

1.社内ルールを柔軟に受け入れよう

新しい職場で働く場合は、自分のやり方や考えにこだわらず、柔軟性を持って新しいルールやプロセスを受け入れていきましょう。

前職ではこれでうまくいっていたから、転職した今の職場でも曲げたくない。教えてもらった手順では工数が多いから、もっと効率的に進めていきたい。そう感じていても、転職先のルールを一旦受け入れてみましょう。

一見すると効率が悪い事でも、社内に根付いているようであれば何らかの理由があります。例えば複数の工数を飛ばしてしまうと、エラーが出やすくなるなど、過去の土台に基づいて仕組みが作られている場合もあります。

新しいチームや組織の一員として溶け込んでいくには、社内のルールを受け入れていくことが慣れていく第一歩となります。

2.職場の雰囲気や従業員をチェックしてみよう

新しい職場で働く際には、周囲の従業員や雰囲気を把握することが、慣れていく過程で大きく役立ちます。

従業員はそれぞれ、社内に適応した進め方で業務を行ってますので、どのようなタイミングでどのような仕事をしているかなどをチェックしてみましょう。

入社後しばらくは業務に慣れるというよりは、職場の雰囲気や状況などを把握する期間とするのも大変効果的です。

3.積極的に挨拶やコミュニケーションをとる

社内で積極的に挨拶やコミュニケーションを取ることで、職場での良好な人間関係を構築することが期待できます。

できる限り相手に伝わるような声で挨拶をしていきましょう。慣れない職場で緊張するのは当たり前ですので、声が出しづらいなと思ったら、相手の視野に入るなどで対応していきましょう。

特に新しい職場で働く最初の時期は、顔や声の一致が難しいこともありますので、自分自身を認識してもらうためにも、また相手をしっかりと把握するためにも、挨拶は欠かさず行っていきましょう。

相手に興味を持ち、真摯な態度で接することで信頼を築くことができます。

4.不明点はその日のうちに質問する

レクチャーを受けている際に、業務フローや自分自身で取ったメモを見返してその場で不明点を質問するのが理想的ですが、転職後しばらくはなかなか難しいところですよね。

しかし、不明点をそのままにしておくことは望ましくないため、その日のうちに質問をして疑問を解決しておきましょう。

新しいことに慣れていく過程では、「理解をする」ことがストレス緩和につながります。

少しずつ慣れていく中でも、新しい職場で理解できていることが増えていくことで、不安な気持ちが和らぐかもしれません。

5.焦らなくて大丈夫

早く仕事にも生活環境にも慣れなくてはと思えば思うほど、自分自身を追い詰めてしまう結果につながります。

少しずつ知識と経験を積み重ねていくことで、新しい職場に慣れていくことができますので、転職後しばらくは焦らなくて大丈夫です。

また、自分に適切なペースで進めることも大事ですので、もしも予想していたよりも業務がスピーディーだなと感じたら、上司に報告しておくと安心です。

重要なのは、新しい職場に慣れるまでの時期に自己評価を急がないことです。あれもできないこれもできないと自己嫌悪に陥るよりも、今日はこれができたあれもできたというように、うまくいった点にも注目していきましょう。

6.辛い気持ちを相談する

仕事や環境になじめない悩みを、新しい職場で相談するのは大変勇気がいることです。特に、これからの業務や職場での人間関係を考えると、辛い気持ちを今の段階で相談してもよいのか不安になりますよね。

転職で不安や辛さを感じたら、まずは誰かにその気持ちを話してみましょう。家族や友人にも話しにくい場合もあるでしょう。また、社内の相談窓口を利用するのも考えものですよね。全国どこからでも相談できる、オンラインカウンセリングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

オンラインカウンセリングで期待できる効果やメリット

オンラインカウンセリングでは、専門のカウンセラーがあなたの話に耳を傾け、しっかりと不安な気持ちや辛さに対して向き合います。また、不安な気持ちをカウンセラーに話すことで気持ちの整理ができるので、ストレスの軽減が期待できます。

自分自身について深く理解する機会を、カウンセリングによって得られるかもしれません。

オンラインカウンセリングならインターネットがつながる環境であれば、全国どこからでも受けることができます。

まとめ

新しい職場に慣れるまでの期間は、誰にとっても辛いものです。今回は、そんな時期を乗り越えるための具体的な方法を転勤と転職のケースに分けて紹介しました。

しかし、それでも不安や辛さがなかなか消えないと感じている場合は、心の健康をサポートする方法も検討してみましょう。オンラインカウンセリングサービスを利用することで、専門のカウンセラーがあなたの話をじっくりと聴いて向き合います。

不安を抱えたままでいるのではなく、積極的に自分自身のメンタルヘルスケアをして、新しい職場に慣れていきましょう。

 

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