仕事の悩み

所定外労働や長時間労働がメンタルヘルスに与える影響について考える

有給取得促進やノー残業デー、36協定という言葉の認知が進む一方で長時間労働による問題を目にする機会は少なくありません。

そこで今回の記事では、長時間労働が招くメンタル不調の5つのサインや所定外労働が起こる原因を紹介していきます。

「連勤が続いていている」、「休みが取れない」、「やってもやっても仕事が終わらない」など、会社に行くのが辛い、時間外労働や休日労働で疲れているという方はぜひ参考にしてください。

仕事の量が多くて辛い…

長時間労働と過重労働の違いとは

まず、長時間労働と過重労働の違いについてみていきましょう。

長時間労働にはとくに規定がないのに対し、過重労働とは時間外・休日労働が月100時間、もしくは2か月から6か月平均で月80時間を超えることを指します。長時間労働が続くと、過重労働が発生しやすくなると考えるとよいでしょう。

月45時間以上の残業で、健康障害のリスクが高まる

残業時間は、原則として月45時間、年360時間を上限とすることが労働基準法で定められており、厚生労働省では時間外・休日労働が長くなるほど、健康障害のリスクが高まるとしています。

長時間労働が招くメンタルヘルス不調5つのサイン

長時間労働が招くメンタル不調のサインには、主に下の5つがあります。

  1. 疲労感とエネルギーの低下
  2. 眠れないまたは寝すぎる
  3. ネガティブ思考や不安などの症状
  4. 集中力や記憶力の低下
  5. 生きていてもしょうがないと感じる

それでは、順番に見ていきましょう

1.疲労感とエネルギーの低下

仕事による拘束時間が長くなると常に疲れを感じ、やる気を出すことが難しくなります。

十分な休息を得ないままで動き続けているため、日に日に疲労が蓄積されるという悪循環に陥り、やってもやっても仕事が終わらないという状況や、細かいミスが頻発するようになります。

2.眠れないまたは寝すぎる

長時間労働が招くメンタルヘルス不調のサインの中でも、最も多いのが睡眠に関する問題です。

入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒などで十分な睡眠を得ることが困難になり、寝たのに寝足りない、寝なくてはならない時間なのに眠れない、日中に眠くなってしまうなどの症状が慢性的に表れます。

3.ネガティブ思考や不安などの症状

長時間労働によるストレスは、ネガティブな思考や不安感を引き起こすことがあります。

自己否定的な考えによって自信を失いやすく、過度の心配や恐怖感、または不安が続くこともあります。

なんのために生きているのだろう、どうして仕事をしているのだろうと思いながらも、集中力や決断力が鈍っているため、その先を考えることが困難になります。

4.集中力や記憶力の低下

長時間労働によるストレスは、集中力や記憶力に悪影響を与えることがあり、思考が鈍ることによって情報をうまく取り込めず、物事の優先順位がわからなくなるケースもあります。

特に、所定外労働で来る日も来る日も業務を続けていると、作業効率も下がり、いままでより時間がかかるようになるため、更に業務が溜まり悪循環になるのです。

5.生きていてもしょうがないと感じる

長時間労働によるメンタルヘルス不調が深刻化すると、生きていてもしょうがないという思考に陥る場合があります。これは、極度の絶望感や苦痛感から生じるものであり、深刻なサインですので、早めに専門家のサポートを受ける必要があります。

上記はメンタル不調の一般的なサインですが、これらの症状に悩まされることで思わぬ事故が起こる可能性もあります。少しでもおかしい、今までと違うと感じたら、がまんをせずに専門家に相談をしましょう。

所定外労働が起こる原因

労働者が回答した所定労働が生じる理由では、「業務量が多いため」が43.6%で最も多い割合となっており、次いで「人員が不足しているため」が28.8%と続いています。

厚生労働省 | 2022年版白書を加工して作成

また、「長時間行わないと出来ない仕事があるため」が16.5%、「会社から所定時間外労働を求められているため」が4.1%という数値は、パワハラなどの問題を含んでいる場合も考えられます。

長時間労働とハラスメントが同時に起こるケース

仕事上の強いストレスの原因が、ハラスメントである場合も少なくありません。

忙しい職場だからこそ同時に起きる

従業員にゆとりがあり、心理的安全性が保たれているような職場環境であれば、長時間労働やハラスメントが起きる確率は低いと言えます。

しかし慢性的に人手不足であれば、その分の業務をカバーする時間が必要になり、会社やグループ、チームや部署内などで人手不足を補うことが当たり前となっている場合、従業員は疲労し常にイライラしている状態が続きます。

また、疲労がピークに達していると正常な判断ができなくなるため、自分にも優しくできない状態になります。そうなると必然的に、他人を気遣うことも難しい状況となるでしょう。

職場環境の悪さはメンタル不調に直結する

仕事はやってもやっても終わらない。残業しても終わらず自宅に持ち帰って仕事を続け、ろくに眠れぬまま翌日を迎える。しかし出社をすると上司から「お前は仕事ができない」、「身だしなみもろくに整えられない」などと言われる。このようなケースは、長時間労働とパワハラが同時に起こっていると考えられます。

ハラスメントにあっている場合は、できるだけ早く相談をしましょう。

睡眠サイクルの乱れに要注意

長時間労働や過重労働が続けば、必然的に睡眠サイクルに乱れが生じてストレスが高まることから、睡眠がメンタルヘルスに与える影響は大きいとされています。

睡眠時間は25歳で7時間、45歳で6.5時間が理想とされていますが、適切な睡眠時間は個人によって異なり、生活環境や季節、年代や性別によっても通年同じサイクルを維持することは簡単ではありません。

特に会社で長時間業務を行い、帰宅後も仕事に関わる時間を持つことが増えると、疲労でこころも身体も重いのに眠れない状態となり、悪循環に陥ります。

疲れすぎていて、自分の気持ちがわからない

やっとの思いで入浴を済ませ、ようやく眠れると思ったのになかなか寝付けない。

眠りたくても眠れない。明日のことを考えると憂うつになる。

頭には何も入ってこないのに、ソーシャルメディアを眺め続けて数時間が経過している。

いま、自分がどういう気持ちなのか、自分でもうまく説明できない。

もう限界だと感じたときは、誰かに話を聞いて欲しいと心細さを感じるものです。疲労したこころと身体を休めなくてはいけないと分かっているのに、眠れない夜にもやもやとした気持ちを抱えているなら、オンラインカウンセリングで相談してみるのもよいでしょう。

辛いときは相談してみよう

自分がどのような状態で、何に対して悩んでいるのかをうまく言葉にできない。誰かに話したいけれど、どう説明したらよいか分からない。そのような状況でも、メンタルヘルスのプロであるカウンセラーに相談をしてみることで、気持ちの整理ができるかもしれません。

長時間労働や過重労働によって、やっとの思いで自宅に帰るという方も少なくないでしょう。

オンラインカウンセリングは、自宅からでも専門のカウンセラーに相談をする事が可能で、比較的遅い時間帯でも対応しています。

自宅でリラックスしながらカウンセリングを受けることができますので、疲労で辛い、心細いと感じていたら、気軽に相談をしてみましょう。

まとめ

この記事では、長時間労働や過重労働が招くメンタルヘルス不調や所定外労働が起こる原因について紹介しました。

仕事が終わらず気分が沈むと思ったら、こころの悩みを相談してみましょう。

Q&A

長時間労働と過重労働の違いは何ですか
長時間労働にはとくに規定がないのに対して、過重労働とは時間外・休日労働が月100時間、もしくは2か月から6か月の平均が月80時間を超えることを指します。
長時間労働が招くメンタル不調のサインは?
疲労感とエネルギーの低下、眠れないまたは寝すぎる、ネガティブ思考や不安などの症状、集中力や記憶力の低下、生きていてもしょうがないと感じる、などの症状を招く可能性があります。
メンタル不調を防ぐために注意することはありますか?
睡眠サイクルに気を付けることが重要です。睡眠時間は一般駅に、25歳で7時間、45歳で6.5時間が理想とされています。
所定外労働が起こる原因はなんですか?
2022年に厚生労働省が調査した結果では、「業務量が多いため」が43.6%で最も多い割合となっており、次いで「人員が不足しているため」が28.8%と続いています。

 

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