仕事の悩み

仕事のやりがいがないと悩んだら?辛い時に試したい3つの対処法

やりがいのない仕事を「続けるのが辛い」、「やりたくない」と思いながら長期間続けると、メンタル不調に陥る可能性があります。

この記事では、やりがいのない仕事にストレスを感じて悩んでいる、やりがいを感じないまま仕事を続けていくことが不安という方に向けて、メンタルヘルスに与える影響とその対処法について解説していきます。

やりがいとは

やりがいとは目標の達成や成果を出すことで得られる充実感の事です。

やりがいを感じることにより、モチベーション向上や自己成長にもつながります。

世論調査からみる仕事のやりがい

日本の社会人が仕事をする目的と、どのような仕事が理想的だと思うのかを、データとともに見ていきましょう。

2022年に内閣府が行った国民に関する世論調査の中の「働く目的は何か」では、「お金を得るために働くと」回答した割合が61.1パーセントともっとも高く、次いで「生きがいをみつけるために働く」が13.9パーセントとなっています。


内閣府 | 2022年 国民生活に関する世論調査を加工して作成

では、同調査の「どのような仕事が理想的だと思うか」を見てみましょう。

「自分にとって楽しい仕事」の割合が61.4パーセントと最も高く、「収入が安定している仕事」が60.6パーセントと次に高くなっています。そして、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」が41.3パーセント、「健康を損なう心配がない仕事」が32.9パーセント、「世の中のためになる仕事」が30パーセントとなっています。


内閣府 | 2022年 国民生活に関する世論調査を加工して作成

働く目的はお金を得るためと回答した割合が過半数を占める一方で、理想的だと思う仕事では、楽しい仕事の割合が最も高いことから、仕事にやりがいを求めている社会人が多いことが分かります。

仕事に「やりがいがない」と感じるのはどんな時?

仕事に「やりがいがない」感じない時は、下の3つの要因に当てはまることが多いようです。

1.知識やスキルをいかせない

自分が持っている知識やスキルを活かせないと、成長しているという実感が持てず、やりがいを感じにくくなります。また、このような状況では主体性を発揮することが困難になり、仕事に対して消極的になる傾向があります。

2.成果が努力が評価に反映されにくい

はっきりと数字に反映される目標達成率などが評価される一方で、可視化できない成果はなかなか評価に繋がらないという一面があります。
努力した結果が正当な評価に繋がらないことがストレスになると、仕事に対するやりがいを感じることが難しくなるでしょう。

3.業務効率が悪い

マニュアルなどの業務プロセスが非効率だと仕事にやりがいを感じにくくなります。
改善を求めて提案をしてもなかなか更新されない、その結果として生産性が低下し、モチベーションが維持できなくなくなるというケースでは、「仕事の質」が低いと感じるでしょう。

やりがいのなさがメンタルヘルスに与える影響

やりがいのない仕事は、「モチベーション低下」や「ストレスの蓄積」、「自己評価の低下」など、メンタルヘルスに悪影響を与えることがあります。それでは1つずつ見ていきましょう。

モチベーション低下

やりがいのない仕事は、仕事に取り組む意欲を低下させます。特に成果に対する評価や仕事に対する達成感が得られないまま仕事を続けていると、仕事自体への興味や関心が失われることがあります。

ストレスの蓄積

やりがいのない仕事を続けることで、ストレスが蓄積されます。仕事に対する不満やストレスが日々たまっていくと、体や心に悪影響を与えることがあります。たとえば、過剰なストレスが原因で不眠症になったり、イライラや不安感が強くなったりすることがあります。

自己評価の低下

やりがいのない仕事を続けていると、やる気や自信がなくなり、自己評価が下がってしまうことがあります。

「活力」が湧かないのはストレスのサインかも

仕事へのやりがいを持てないことで、業務に集中できない、会社に行きたくない、仕事をやりたくないなど、「精神的に辛い」と感じる状態が続くと、メンタル不調に陥ることがあります。

健全なメンタルのために必要なあり方である、ワーク・エンゲイジメントを、厚生労働省では以下のように定義しています。

「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)、「仕事に誇りとやりがいを感じている」 (熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)の3つが揃った状態として定義される。

引用)厚生労働省 ?| ?2019元年版 労働経済の分析

このように、活力がなければ熱意につながらず、熱意がなければ仕事に没頭することもできないため、活力、熱意、没頭が揃った状態によってはじめて、企業で働く従業員のメンタルは健全に保たれるとしてます。

主観的な考えである「やりがい」

例えば、同じ職場、同じ仕事をしているAさんとBさん。Aさんは「仕事にやりがいを感じており、自己成長をしている」という満足感を持っている一方で、Bさんは「毎日仕事に行きたくない、なぜAさんはいつもあんなにがんばって仕事をしているのだろう。」と思っているケースもあるでしょう。

このように、「やりがい」に関しては主観的な考えであるため、会社や部署、上司や同僚から「やりがいを持て」と言われても、自分自身が「この仕事にやりがいを感じる」と思えなければ、それ自体がストレスとなることも考えられます。

仕事にやりがいを感じない時の対処法

仕事にやりがいを感じられないときの対処法としては以下の3つが有効です。

  1. 仕事に対するアプローチを変える
  2. 新しい分野に挑戦してみる
  3. 誰かに相談をしてみる

順番に見ていきましょう。

1.仕事に対するアプローチを変える

仕事に対するアプローチを変えてみましょう。

『なぜ自分はそう思うのか』

と自分自身で質疑応答をしてみると、仕事にやりがいを感じない原因が見えてくるかも知れません。

『なぜやりがいを感じないのか』
「今の仕事では自分のスキルを発揮できていないと感じるから」

『では今の仕事が嫌でつらいのか』
「嫌ではないが、どうにもやりがいが持てない」

『では今の仕事の全てに対してやりがいが持てないと感じているのか』
「社外の方と行う定例ミーティングは刺激になって楽しいと感じる」

このように、刺激になっていることや楽しいと感じることを洗い出してみましょう。

現在の仕事の中で得られることを探すことで、これまで見えていなかった一面に気付くことができるかも知れません。

2.新しい分野に挑戦してみる

新しい分野に挑戦することで、目的意識を持つことができます。

大きな挑戦でなくとも、「この本をこの日までに読む。」というような小さな目標でもよいでしょう。

現在の仕事にやりがいを持てないと感じている場合は、新しい分野の資格取得を目指せば、部署異動や転職にも役立ちます。新しい分野への挑戦により充実感を得ることが期待できます。

資格取得を目指す際は、勉強の前に様々なリサーチが必要になってきます。「試験日はいつか」、「会場はどこか」、「受験するまでに必要な書類や手続きはどうか」、試験日までを逆算すると今から一日何時間の勉強が必要か、などをひとつずつ達成していくことで、充実感を得ることができます。

また、仕事以外の場所で新しいコミュニティに参加することも有効です。外部からの新しい学びを取り入れることで、新しい視点を得ることにつながるでしょう。

3.誰かに相談をしてみる

仕事にやりがいを感じることができず悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに相談することが非常に有効です。

誰かに相談をしてみる事で、自分では気づけない視点からのサポートを受けることが期待できます。

社内の相談窓口では、「仕事へのやりがいについては相談し難い」、または、仕事の悩みで転職などをするとなった場合は家庭内の金銭にも関係してくるため、「家族にはなかなか言い出しにくい」、「友人に相談したいけれど予定が合わない」など、社会人は日々忙しく、時間を作るにも労力が伴います。

オンラインカウンセリングは、スマートフォンからでも簡単に予約ができ、比較的夜の遅い時間帯でも、専門のカウンセラーに相談ができるのが特徴です。

また、移動時間や交通費もかかりません。インターネットに繋がる環境であれば、職場から帰宅した後に自宅からリラックスした状態で相談ができますので安心です。

まとめ

仕事にやりがいを持つことは、自己成長や社会への貢献につながりるため非常に重要です。もし仕事にやりがいを感じられない場合、一度立ち止まって自己と向き合い、対処策を考えることが有効でしょう。

一人で悩み、辛いと感じていたら誰かに相談をしてみましょう。まずは気軽に、オンラインカウンセリングを利用してみることも効果的です。

 

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