「職場で気を遣いすぎて疲れる」「職場の人と話すのがしんどい」と感じる方は職場での人間関係に深入りし過ぎているかもしれません。
毎日顔を合わせる存在だからこそ、コミュニケーションを取ることはとても大切です。しかし、過度なコミュニケーションや深入りはトラブルを招く恐れもあります。
今回は、職場の人間関係において深入りすることで起こりうる問題点や注意すべきポイント、そして程よい距離感を保つためのポイントをいくつか紹介していきます。
「深入り」によって起こりうる4つの問題
職場で人間関係に深入りしすぎると、様々な面で問題が起きる可能性があります。ここでは起こりうる問題点を4つご紹介します。
問題1.仕事の負担が増える
仲が良くなりすぎると、どうしても気を遣いすぎてしまったり嫌われないようにと思って余計な仕事を引き受けてしまったり、上司のためにサービス残業してしまったりと負担が増えてしまう場合があります。
また、周囲の顔色を過剰に気にしすぎて疲れてしまうなど、業務とは関係ない部分での精神的な負担が大きくなる場合もあり、思うようなパフォーマンスを発揮できなくなる可能性があります。
問題2.人間関係が悪化
深入りすることで、誰かの肩を持つことや、結果的に批判的な意見や結果につながる場合があります。職場などの狭いコミュニティの場合、そういったネガティブな噂話はすぐに広まり、人間関係を悪化させたり、自分の評価を下げてしまう場合があります。
問題3.キャリアの妨げ
人間関係に深入りし過ぎると、人間関係に自分のリソースを注ぎ過ぎてしまい、自分の成長やキャリア形成が遅れ出世に影響が出てしまう可能性もあります。
問題4.プライバシーの侵害
深入りし過ぎると、人によってはプライバシーな部分にどんどん踏み込んでこられ、他の人に話してほしくないことをバラされたり、望んでもいない干渉を受けることで精神的に疲れてしまう場合があります。
深入りに向いてない人
人によっては深入りされても問題なくパフォーマンスを発揮できるという方もいますが、次にご紹介するようなタイプの方は深入りすることでいろいろな影響が出てしまう恐れがありますので注意が必要です。
人と関わるのが苦手な人
積極的に人と関わったりするのが得意ではない方や、できるだけ一人で黙々と仕事をこなしたい方などは、職場で深入りすることはおすすめしません。
最低限の人間関係さえ構築できていれば、仕事をする上では問題ありませんし、自分のパフォーマンスを優先できる方がストレスを最小限に抑えることができるでしょう。
仕事とプライベートの切り替えがうまくない人
休みの日も仕事のことを考えてしまったり、同僚や部下につい干渉し過ぎて自分の業務外でも相手のために頑張りすぎてしまうという方も、距離感を保つ必要があります。
何でも自分ごとに捉えてしまいプライベートな時間を削ってしまうと、休まる時間がなくなり、気づいたらメンタル不調を起こしてしまうというケースも少なくありません。
振り回されやすい人
他人の意見や感情に振り回されやすい人も深入りはしない方が良いといえます。嫌われたくないと思うがあまり、誘いを断れなかったり、不本意な意見に同調してしまったりすることで精神的にも負担になります。
また、誰かの悪口を言い合ったりすることで、その場はスッキリするかもしれませんが、「もしかしたら自分も陰で言われているのでは?」と疑心暗鬼になり仕事が手に付かなくなってしまったり、顔色ばかりを気にして思うように意見が出せなくなる場合があります。
こういったタイプの人たちは、職場ではあまり深入りせず、程よい距離感を保ちつつコミュニケーションを取っていくほうがよいでしょう。
深入り注意!距離を取るべきタイプの人
職場の人間観で程よい距離感を保つことは、仕事を行う上でも大切であることは先に述べた通りですが、特に深入りしない方が良い5つのタイプの人をご紹介します。
1.ゴシップ好き
このタイプの人は他人の噂話を好み、ありもしない話をでっち上げて他者を陥れたり、自分やコミュニティが面白ければそれで良いというタイプなので、あまり深入りしない方がよいでしょう。
他人の噂話や誹謗中傷はエスカレートしやすく、社内での自分の評価を下げたり周囲から反感を買う恐れもあります。
2.対立を好む人
自己主張が強く、人の意見に耳を傾けないタイプに多いです。自分の主張を通そうとするあまり、自分の味方になってくれる人だけを囲って、周囲と対立していきます。
対立を好むタイプの人と深くかかわりすぎると、人間関係が狭まるだけでなく、不本意な争いに巻き込まれてしまう恐れもあります。
3.プライバシーを尊重しない人
他人のプライベートな領域に遠慮なく踏み込んでくる人は、一見相手に興味があるようですが、実際はあまり他人に関心がなく、周囲に秘密にしておいてほしいことも遠慮なく話してしまう可能性があります。
特に、自分のことは話したがらないのに相手のことはズケズケと聞いてくるような人には注意が必要です。
4.時間を平気で奪う人
自己中心的な人や時間にルーズな人にも注意が必要です。約束の時間を守れない人と付き合うことで、自分の時間を奪われたり、評価を下げてしまう恐れがあります。
また、相談なくスケジュールを変更したり報連相ができないようなタイプの人とは、可能であれば距離を取るようにしましょう。
5.コントロールしようとする人
他人を自分の思い通りにしようとする人にも注意が必要です。このタイプの人は自分の意見を押し付けることで自己満足感を得ようとし、そのためにはあなたの弱点や不安に付け込んでくる可能性もあります。そうなると関係を断つのも難しくなり、精神的にも大きな負担となっていきます。
これらのタイプの人は、一見人当たりもよく仲良くなりやすいですが、深入りしてしまうと仕事だけでなく、メンタル面でも大きな負担になる場合があるので十分に注意が必要です。
深入りしないで快適に過ごす方法5選
それでは、職場の人間関係で深入りせずに程よい距離感を保ちながら快適に過ごすためのポイントを5つご紹介します。
1.挨拶はしっかりと
挨拶は適度なコミュニケーションに一番最適な方法です。関わりたくない人や嫌いな人には挨拶したくないと思ってしまいますが、挨拶だけはしておくことで最低限のコミュニケーションがはかれますので、一定の距離感を保てますし仕事もしやすくなります。
また、気持ちよく挨拶やお礼をすることで、職場の空気も良くなりますし人間関係での孤立を防げるようにもなります。
2.プライベートな話は避ける
できるだけプライベートな話題を避けることで、適度な距離感を保つことができますし、相手にもあまり踏み込んでほしくないというアピールにもなります。
3.いつでも断れるように口実を用意しておく
深入りしないためには、誘いを断ることも必要になってきます。その時に理由なく断るのは相手の印象を悪くしてしまうので、断りやすい口実をあらかじめいくつか用意しておくのもよいでしょう。
口実は例えば、食事の誘いならダイエット中やお金を貯めているなど、できる限り個人的で角が立たないようなものが良いでしょう。
4.SNSなどでつながらない
仲良くなるとどうしてもSNSなど知りたくなってしまいますが、SNSには個人的な情報がたくさん含まれています。SNSの情報から家族構成や出身地、交際歴や前の職場のことなど様々なことが調べられてしまいます。
SNSから個人情報を手繰り寄せ、ストーカー行為に発展したケースもありますので、程よい距離感を保つためにもSNSなどの情報は教えない方が良いでしょう。
5.仲のいい人を1人作る
深入りしないからといって、あまりにも周りと距離を置きすぎると仕事が楽しくなくなってしまいます。
気軽に話せる人や、困ったことを相談できるくらいに仲の良い人を1人作っておくことで、仕事もしやすくなりますし、精神的にも安心して働くことができます。
困った場合はメンタルヘルスの専門家に相談してみましょう
すでに深入りし過ぎて悩んでいる場合や、気軽に相談できるような相手がいない場合には、オンラインカウンセリングを利用してみることも是非検討してみてください。
オンラインカウンセリングなら、専門のカウンセラーに悩みを相談することができますので、些細なことでも安心して相談することができます。
オンラインカウンセリングは予約も簡単
オンラインカウンセリングはインターネットにつながる環境であれば24時間、スマートフォンからでも簡単に予約が取れます。
また、オンラインカウンセリングは自宅で相談できるのもメリットです。
相談をするために移動する時間を省くことはもちろん、なによりリラックスできる状態で自宅などから専門のカウンセラーに相談することができるのが、オンラインカウンセリング最大のメリットです。
まとめ
今回は、職場の人間関係で深入りすることで起こりうる問題点や注意すべきポイント、そして程よい距離感を保つためのポイントをいくつかご紹介しました。
職場での人間関係が良いにこしたことはないですが、あまり仲良くなりすぎると仕事の効率を下げてしまったり、トラブルに巻き込まれてしまう場合もあります。
人間関係のストレスはメンタル不調にもつながりかねませんので、困ったことがあったら是非オンラインカウンセリングを利用してみてください。
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