職場の人間関係は深入りしない方がいい?適度な距離感を保つための5つのコツ

「職場で気を使いすぎて疲れる」

「職場の人と話すのがしんどい」

そんな風に感じているあなたは、職場の人間関係に深入りしすぎているのかもしれません。

そもそも、職場の人間関係は「深入りしない方がいい」のでしょうか。答えは人それぞれですが、深入りすることで起こりうる問題があるのも事実です。

この記事では、職場の人間関係に深入りすることで起こる問題点や、ストレスを最小限に抑えながら快適に働くための5つの方法を紹介します。

職場の人間関係に「深入り」することで起こる問題点

なぜ、職場の人間関係に深入りしない方が良いのでしょうか?ここでは、深入りすることで起こりうる4つの問題点について、さらに詳しく解説します。

1.仕事の負担が増える

人間関係に深入りしすぎると、相手に気を遣って余計な仕事を引き受けてしまったり、断り切れずにサービス残業をしてしまったりと、業務以外の負担が増えてしまうことがあります。

例えばランチの誘いを断れず、ゆっくり休む時間がなくなったり、仕事終わりに付き合いで飲みに行ったりすることで、自分のプライベートな時間が削られてしまうケースも多いです。

また、周囲の顔色を過剰に気にしすぎて精神的に疲弊し、本来のパフォーマンスを発揮できなくなる可能性もあります。仲良くなった同僚から頼まれごとをされた時、それが自分の業務外のことでも、嫌われたくない一心で引き受けてしまい、自分の仕事が終わらなくなるといった状況も起こり得ます。

2.人間関係が悪化するリスク

職場の人間関係に深入りすると、特定の誰かの肩を持つことになったり、噂話に巻き込まれたりするリスクが高まります。結果として、誰も信じられなくなり、疑心暗鬼に陥ってしまうこともあります。また、グループ内で孤立した人に対して、冷たい態度をとるようになり、結果的に自分自身の評判を落とすことにもつながります。

3.キャリア形成に影響する

人間関係にリソースを注ぎすぎると、自分の成長やキャリア形成が遅れてしまう可能性があります。例えば、仕事終わりに毎日のように飲み会に誘われたり、休日も同僚と会う予定を入れてしまったりすると、スキルアップのための勉強時間や資格取得に向けた時間がなくなってしまいます。

人間関係を円滑にすることは大切ですが、そればかりに気を取られてしまうと、本来の目的であるキャリアアップがおろそかになってしまうのです。職場で仲の良い人ができた場合、その人たちとばかり一緒にいるようになり、新しい人脈を広げる機会を失うこともあります。

4.プライバシーの侵害

深入りしすぎると、プライベートな部分に踏み込まれてしまうことがあります。話したくないことを言いふらされたり、望んでもいない干渉を受けることで、精神的に疲れてしまう場合があります。

例えば、休日の過ごし方や恋愛事情、家族構成など、仕事とは関係のないことを根掘り葉掘り聞かれたり、知られたくないことを他の社員にばらされてしまったりといった問題が起こり得ます。特に、SNSで職場の人とつながると、個人の情報が筒抜けになってしまい、ストーカー行為に発展したケースもあります。

職場の人間関係は深入りしない方がいい?適度な距離感を保つための5つのコツ

深入り注意 距離をとったほうがいいタイプ

職場の人間関係で適度な距離感を保つことは、仕事を行う上でも大切ですが、特に深入りしない方が良い5つのタイプをご紹介します。

1.ゴシップ好き

このタイプの人は他人の噂話を好み、ありもしない話をでっち上げて他者を陥れたり、自分やコミュニティが面白ければそれで良いというタイプなので、あまり深入りしない方がよいでしょう。他人の噂話や誹謗中傷はエスカレートしやすく、社内での自分の評価を下げたり周囲から反感を買う恐れもあります。

2.対立を好む人

自己主張が強く、人の意見に耳を傾けないタイプに多いです。自分の主張を通そうとするあまり、自分の味方になってくれる人だけを囲って、周囲と対立していきます。対立を好むタイプの人と深くかかわりすぎると、人間関係が狭まるだけでなく、不本意な争いに巻き込まれてしまう恐れもあります。

3.プライバシーを尊重しない人

他人のプライベートな領域に遠慮なく踏み込んでくる人は、一見相手に興味があるようですが、実際はあまり他人に関心がなく、周囲に秘密にしておいてほしいことも遠慮なく話してしまう可能性があります。特に、自分のことは話したがらないのに相手のことはズケズケと聞いてくるような人には注意が必要です。

4.時間を平気で奪う人

自己中心的な人や時間にルーズな人にも注意が必要です。約束の時間を守れなかったり、相談なくスケジュールを変更したりする人と付き合うことで、自分の時間を奪われたり、評価を下げてしまう恐れがあります。報連相ができないようなタイプの人とは、可能であれば距離を取るようにしましょう。

5.コントロールしようとする人

他人を自分の思い通りにしようとする人にも注意が必要です。このタイプの人は自分の意見を押し付けることで自己満足感を得ようとし、そのためにはあなたの弱点や不安に付け込んでくる可能性もあります。そうなると関係を断つのも難しくなり、精神的にも大きな負担となっていきます。

これらのタイプの人は、一見人当たりもよく仲良くなりやすいですが、深入りしてしまうと仕事だけでなく、メンタル面でも大きな負担になる場合があるので十分に注意が必要です。

ストレスを減らす 職場の人間関係で「深入りしない」5つの方法

それでは、職場の人間関係で深入りせずに、程よい距離感を保ちながら快適に過ごすためのポイントを5つご紹介します。

1.挨拶はしっかりと

挨拶は、適度なコミュニケーションを保つ上で最も効果的な方法です。関わりたくない人でも、挨拶だけはしっかりと交わすことで、最低限の関係を維持できます。

顔を合わせるのが辛い相手でも、挨拶だけは笑顔で交わすことで、相手との間に壁を作り、それ以上の会話を必要としない状況を作り出すことができます。

2.プライベートな話は避ける

相手にも深入りしてほしくないという意思を伝えるためにも、できるだけプライベートな話題は避けるようにしましょう。例えば、「休日は何をしていたの?」と聞かれたら、「家でゆっくり過ごしていました」など、当たり障りのない返答に留めるのが良いでしょう。聞かれたくないことを質問された際は、「そういう話はあまり得意じゃなくて」など、やんわりと断る勇気も必要です。

3.SNSなどでつながりを増やさない

職場の人とSNSでつながると、個人的な情報が筒抜けになってしまいます。程よい距離感を保つためにも、仕事とプライベートを明確に区別し、SNSでのつながりは避ける方が良いでしょう。たとえ誘われても、「SNSはあまりやっていなくて…」とやんわり断る口実を準備しておくと安心です。

4.断るための口実を用意しておく

飲み会や休日の誘いを断る際は、理由なく断ると相手の印象を悪くしてしまうかもしれません。そうならないよう、断りやすい口実をいくつか用意しておくのも一つの手です。例えば、食事の誘いなら「ダイエット中なんです」「お金を貯めているので…」、休日の誘いなら「家族と過ごす予定があって」など、個人的で角が立たない口実を用意しておきましょう。

5. 信頼できる人を見つける

深入りしないからといって、あまりにも周りと距離を置きすぎると、仕事が楽しくなくなってしまいます。困ったことを気軽に相談できるくらいに信頼できる人を1人見つけておくことで、仕事もしやすくなりますし、精神的にも安心して働くことができます。深い関係を築くのはその一人に絞ることで、人間関係のトラブルに巻き込まれるリスクを減らしつつ、仕事で必要なコミュニケーションは円滑に保つことができるのです。

職場の人間関係に疲れたら、専門家に相談することも大切

すでに人間関係に深入りしすぎて悩んでいる場合や、職場で気軽に相談できるような相手がいない場合には、オンラインカウンセリングを利用してみることも検討してみてください。

オンラインカウンセリングなら、専門のカウンセラーに悩みを相談することができます。些細なことでも安心して相談できるだけでなく、客観的な視点からアドバイスをもらえるため、自分一人では気づかなかった解決策が見つかるかもしれません。

職場の人間関係は深入りしない方がいい?適度な距離感を保つための5つのコツ

まとめ

職場での人間関係が良いに越したことはありませんが、深入りしすぎると仕事の効率を下げてしまったり、トラブルに巻き込まれてしまう場合もあります。

人間関係のストレスはメンタル不調にもつながりかねません。自分を守るためにも、この記事で紹介した方法を参考に、適度な距離感を保ちながら快適に働きましょう。

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