仕事の悩み

仕事のモチベーションが上がらない時に試したい6つの対処法

「仕事のモチベーションが上がらない」
「業務に対するモチベーションがまったく無い」

社会人が働く上で悩むことが多いのがモチベーションの保ち方です。

そこで今回の記事では、今の状態を何とかしたいと悩む方に向けて、モチベーションが上がらない、やる気がまったく出ない時に試したい対処法を紹介していきます。

「モチベーション」とは

モチベーションとは個人や組織が目標を達成し、行動を起こすための動機づけや意欲のことを指します。

モチベーションが「上がる」というのは、意欲が高まっている状態ですが、モチベーションは様々な動機づけによって変化していきます。

なぜモチベーションが上がらない状態になるのか

モチベーションが上がらない一般的な要因をいくつかみていきましょう。

目標設定が漠然としている

ビジネスパーソンにとっては、組織内での人事評価に影響する目標設定が、仕事に対するモチベーションに直結する傾向があります。

そのため、特に異動や役職の変更によって評価基準が変わる場合は適応することが難しく、モチベーションが低下する可能性があると考えられています。

失敗や困難に対する恐れ

順調だった業務がアクシデントによって思わぬ失敗につながり、今までの努力や頑張りが反映されにくい状況になると、モチベーションは段階的に低下していきます。

また、過去の失敗や将来の困難に対する恐怖心があると、モチベーションが上がらない状態になりやすい傾向があるといえます。

職場環境からくるストレス

業務を行う環境や、職場の人間関係などの必要なリソースが不足している場合、モチベーションが低下すると考えられています。

職場の人間関係に悩むビジネスパーソンは特に多く、明確な目標設定に沿って業務を行っていても、人間関係から生じるストレスに影響を受ける可能性があります。

興味の欠如

モチベーションが上がらない状態の中でも大きな割合を占めるのが「興味の欠如」です。

例えば、異動した部署で担当する業務に、どうしても興味が持てないなどの場合は、モチベーションが上がりにくく、新しいアプローチを試すことが重要であるとされています。

他にも、懸命に取り組んできたことが評価されず、業務内容に意味を見出すことが困難である場合にも興味の欠如がみられます。

 

モチベーションの種類を知る

モチベーションには自分自身から起こる「内発的動機動機づけ」と外部からの影響である「外発的動機づけ」の2種類があります。

この章では、2つの違いについて見ていきましょう。

内発的動機づけとは

内発的動機づけは、自分自身の内部から生まれる動機づけを指します。

内発的動機づけの代表的な要因としては、仕事そのものに対して価値を見出し、充実感や喜びを感じることから生じます。興味深い仕事に従事することや、自己成長やスキル向上への意欲、業務における達成感が挙げられます。

内発的動機づけの効果

内発的動機づけが高い場合は自己管理能力が向上し、長期的かつ持続的な成果を達成する可能性が高まります。

内発的動機づけの重要な側面に、自分自身の目標や価値観に基づいて行動するため、その活動に対する主体的な行動ができるようになる点があります。

主体性が強化されると、自らの能力を最大限に発揮する傾向があるため、内発的動機づけが持続的である限り、個人は好奇心を持って業務に取り組むことができるようになります。

外発的動機づけとは

外発的動機づけは、外部からの刺激や報酬によって引き起こされる動機づけを指します。

例えば、給与、昇進、評価、社会的な承認などの外部の要因が行動を促す状態であり、個人は外部の報酬や評価に対する期待に応えることを中心に行動する傾向があります。

外発的動機づけの効果

外発的動機づけは、刺激によって行動を促すことができますが、その効果は一時的であるとされ、持続性に欠けることがあります。

特に、外部からの報酬が一度得られると、それが当たり前のようになり、新たな刺激が必要となることがあります。

モチベーション管理の重要性

総じて、内発的動機づけと外発的動機づけは互いに影響し合いながらも、異なる特性を持っています。

効果的なモチベーション管理は、個人の特性や状況に応じて、内発的動機づけと外発的動機づけをバランスよく活用することが求められます。

組織がこのバランスを考慮することで、個人やチームの持続的なパフォーマンス向上が期待されます。しかし、組織側からの「強制力」が強まると、モチベーションが低下することが分かっています。

アンダーマイニング効果

外発的動機づけのデメリットとして知られる「アンダーマイニング効果」について触れておきましょう。

例えば、自分の楽しみのために絵を描いている場合は、それが内発的な動機づけですが、ある日絵を描くことが報酬に結びついたり、誰かに「描け」と強制された場合、外部からの要因が加わります。

もともと楽しんでいた絵を描く行為が、外発的な動機づけに変わってしまい、内発的な楽しみが削がれてしまうことがあります。

これを「アンダーマイニング効果」といい、評価に直結しない業務に対して意欲がわかないなどの状況になる可能性があります。

元々好きだった業務に組織の強制力が加わることで、楽しいと感じていた状況から辛い気持ちに変化していくなどの状態になるのです。

では、モチベーションが上がらない状態には、どのような対処法があるのでしょうか。次の章で詳しく解説をしていきます。

 

モチベーションが上がらない時に試したい6つの対処法

モチベーションが上がらない悩みを持つビジネスパーソンは多いですが、対処法としてはどのようなものがあるのでしょうか。

  1. 目標の見直し
  2. スモールステップを取り入れる
  3. 新しいアクションを起こしてみる
  4. 休息を取る
  5. 自分を褒める
  6. 専門家のサポートを受ける

1つずつ順番にみていきましょう。

1.目標の見直し

モチベーションの低下は目標が不明確であるか、達成感を得られるような目標が設定されていない場合に多く見られます。

まずは、自分自身のキャリアビジョンやゴールを再確認し、具体的で実現可能な中期および短期の目標を設定します。ここでのポイントとしては、長期的な目標であれば細分化し、短期目標にフォーカスしていくことです。

目標が分かりやすくなると、仕事に対する意味や方向性が明確になり、モチベーション向上の手がかりとなります。

2.スモールステップを取り入れる

大きな課題や目標がモチベーションの低下を引き起こすことがあります。

短期的目標であっても1ステップで完了することはせず、小さなステップに分割して取り組むことが重要です。

細かく修正可能な「やり直しポイント」を設けることで、万一失敗やつまずきが起こった場合でも立て直しができるようになります。

小さな成功体験がモチベーションを刺激し、段階的に進捗を感じることができます。また、途中経過を確認することで、目標に向かって進んでいることを自覚しやすくなります。

3.新しいアクションを起こしてみる

単調なルーティンや環境は、モチベーションの低下につながることがあります。

憧れていた分野や好きな仕事に就けたり、ようやく掴み取ったポジションであっても、業務や環境に適応するに従って、モチベーション維持が困難になるケースもあります。

目標達成や努力で掴んだ達成感を持続することは難しく、中にはモチベーションが上がらない状態が続き、いわゆる「燃え尽き症候群」に陥るケースもあります。

このようなケースでは、何かを達成した前後に新しい目標やアクションを設けることで、新鮮な気持ちや興味を引き出すことが期待できるでしょう。

例えば、今までの分野とは違った領域を学ぶ、または新しいスキル取得のために行動をするなどが考えられます。

4.休息を取る

モチベーションが上がらない状態のまま業務を継続していると、過労やストレスの原因になることがあります。

業務の間に少しの区切りや隙間を設けて、休息やリラックスを取り入れていきましょう。

短い休憩や定期的な休暇でも疲労を軽減する効果があり、新たなエネルギーを得る手段となります。また、運動や趣味に時間を割くことも、リフレッシュの一環として効果的です。

5.自分を褒める

モチベーションを向上させるためには、自分自身を褒めることが大切です。

達成した小さな目標や難題に立ち向かった瞬間に対して自分を認め、ポジティブな自己評価を心がけましょう。自己肯定をしていくことで、モチベーションも高まります。

結果を評価する組織とは別に、自分自身で目標達成に至るプロセスを褒めていきましょう。

6.専門家のサポートを受ける

モチベーションが上がらない状態が慢性的で、仕事に対する興味や喜びが見いだせない場合は、専門家のサポートを受けることも一つのアプローチです。

心理カウンセリングなどを利用して根本的な課題に向き合うことで、解決策を見つけることが期待できます。

これらの対処法は、モチベーション向上の手がかりとなりますが、同時に柔軟性を持って自分の状況に合わせて適用していくことがポイントです。

なお、モチベーションが上がらない状況には個人差がありますので、試行錯誤しながら自分に適した方法を見つけていくことが重要であるといえます。

 

カウンセリングを受けてみる

現代のビジネス環境では、仕事において様々な課題やプレッシャーが存在し、その中でモチベーションを維持することは容易なことではありません。

モチベーションが上がらない状態は、仕事の成果に影響を及ぼす可能性があり、その解決策として注目されているのがオンラインカウンセリングです。

この章では、オンラインカウンセリングのメリットについて紹介します。

  1. 忙しいビジネスパーソンでも利用しやすい
  2. 「仕事の悩み」に対する専門性の高いカウンセリング
  3. 心理的なアプローチとスキルの向上
  4. スマホから簡単に予約もカウンセリングもできる

順番にみていきましょう。

1.忙しいビジネスパーソンでも利用しやすい

モチベーションが上がらないという相談は、上司にはなかなかしにくいものです。しかし、家族や友人に話しても、解決に至る手がかりを得ることは難しいといえます。

オンラインカウンセリングでは、リラックスできる自宅などから安心してカウンセリングを受けることができます。

カウンセリングの内容を第三者に聞かれる心配もないので、プライバシーの観点からも非常に利用しやすいサービスであるといえます。

2.「仕事の悩み」に対する専門性の高いカウンセリング

オンラインカウンセリングでは、メンタルヘルスのプロであるカウンセラーが話を聞いてサポートを行っていきます。

「仕事の悩み」を話せるプロのカウンセラーを簡単に探すことが可能ですので、「仕事の悩み」という具体的な問題に焦点を当てたサポートが期待できます。

3.心理的なアプローチとスキルの向上

オンラインカウンセリングは、心理的なアプローチを通じてビジネスパーソンが自己理解を深め、ストレスやプレッシャーに対処するスキルを向上させる手助けとなります。

感情の整理やポジティブな思考の育成など、心理的な側面に焦点を当てたカウンセリングは、モチベーションの向上に効果を発揮します。

4.スマホから簡単に予約もカウンセリングもできる

オンラインカウンセリングは、場所や時間に制約されることなく利用できるため、忙しいビジネスパーソンにとって非常に利用しやすく、心強いサービスであるといえます。

予約はスマホから簡単にできるので、話を聞いてもらいたい日にカウンセリングを受けることも可能です。

昼休みなどに、自分のスケジュールに合わせてカウンセリングを受けることができますので、モチベーションが上がらず、心が重いと感じる瞬間にすぐに対処することができ、自分の気持ちに対処していく過程においても柔軟性が生まれます。

また、「仕事の悩み」を話せるカウンセラーからサポートを受けることは、より充実したキャリアに気づく指標になるかもしれません。

まとめ

この記事では、仕事のモチベーションが上がらない時に試したい、6つの対処法について紹介しました。

仕事をする上では、環境や職場の人間関係、そしてモチベーションの維持は、非常に重要な役割を担っています。

モチベーションが上がらない、やる気がまったく出ない時は、目標を見直し、スモールステップをこころがけ、可能であれば新しいアクションを起こしてみましょう。

そして適切な休息を取り入れ、結果だけではなくその過程で自分を褒めることを忘れないことがポイントです。

また、オンラインカウンセリングを取り入れて、専門家からのサポートを受けることも視野に入れてみましょう。

 

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