現在、日本には約100万人近くの「引きこもり」の方がいると言われています。どうにか現状を変えたい、引きこもりから抜け出したいと思っていても、きっかけをつかめず、なかなか社会復帰ができないと思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、引きこもりを抜け出したいと思っている方に、引きこもりから抜け出すきっかけとなるような役立つ情報を紹介します。
「引きこもり」とは
厚生労働省の「ひきこもり」の定義によると、引きこもりとは「学校や会社などに行かず、家族以外の人とほとんど交流しない状態が、6か月以上続いている状態」のことを指すと言われています。
「引きこもり」の症状は様々で、軽く外出ができる人もいれば、家族とすら顔を合わせることが難しい人もいます。
「引きこもり」になった人は、失敗や挫折、いじめやハラスメントなどの苦しい経験をしている人も多いです。
しかし、周囲からは「引きこもりになるのは気持ちが弱いから」や「甘えている」と受け取られてしまうこともあり、事情を理解してもらえず孤独を感じてしまう人も少なくありません。
「引きこもり」から抜け出すための3ステップ
この章では、引きこもりから抜け出すための3ステップを紹介します。
- 最初は「一人でできること」から
- 他者と関わる行動を取り入れる
- 不安な気持ちを相談する
順番にみていきましょう。
1.最初は「一人でできること」から
まずは、一人でも対応可能な行動から試してみましょう。たとえば今日ベッドから起き上がれたなら、それは立派な一歩であり、カーテンを開けられたなら、それもまた大きな一歩です。
次は着替えをする、窓を開ける、玄関前まで行ってみるなど、ほんの少しだけ外の世界に目を向けるアクションを試してみましょう。「やらなきゃ」ではなく「できたらいいな」くらいの気持ちで十分です。
行動を「積み重ねる」というと、つい「継続しないと意味がない」、「昨日できたのに今日はできなかった」と自分を責める方向に向かいやすいかもしれませんが、できた日は「できた!」と自分をほめてください。そしてできなかった日は「今日はやらない日だったな」と考えましょう。毎日やることが目的ではなく「今日のできそうなこと」をひとつ選べたら、もうそれで大丈夫です。
2.他者と関わる行動を取り入れる
「他者と関わる」と言っても、もしも外出が難しい状況であれば、インターネットの掲示板やSNSで誰かの投稿に「いいね」を押したり、短いコメントを残すだけでも大丈夫です。それも立派な“関わり”のひとつです。
外出できる余裕があれば、たとえばコンビニやスーパーでスタッフに声をかけてみる、郵便局で荷物を出してみるなど、ちょっとしたやりとりを取り入れてみましょう。
また、引きこもりの生活が続くと、家族など一番身近な人とのコミュニケーションが難しくなることもありますよね。中には「おはよう」などの挨拶を長い間していない、という方もいるかもしれません。そんな時は、たとえば近所のコンビニなどで外出をして帰宅した際に、家族に「ただいま」と一言声をかけてみるのも、自然な形で挨拶を再開するきっかけになります。
こうした行動はどれも「ちょっとだけ他者と関わってみる」ための小さなチャレンジです。そして、どれかひとつでもできたなら、それはしっかりと“できた!”という実感になります。
「一人でできる」ステップと同じように、その日「これならできそう」と思うことをひとつ選べたら、それで十分。良し!今日はできた!今日はやらない、うん、それもOK。そんな風に考えてみましょう。
3.不安な気持ちを相談する
SNSや掲示板で気持ちを吐き出したり、他の人の意見を読んで元気づけられることもあります。同じ悩みを抱えている人がいることに安心した、という経験がある方も多いでしょう。
その一方で、そうしたやりとりの中では、「気持ちがわかってもらえなかった」「返ってきた言葉に傷ついてしまった」「たくさんの意見があって混乱した」と感じてしまうことも少なくありません。また、根本的な解決にはなかなかつながらないというのが、現実としてあるかもしれません。
そんな時こそ「専門的なサポート」を選択肢のひとつとして考えてみてほしいのです。たとえばカウンセリングは、専門のカウンセラーに自分の状況や不安を相談することができるため、気持ちを丁寧に整理しながら、自分に合ったペースで次の一歩を考えることができます。
「ちょっと今しんどい」「話せる人がいない」という時に利用でき、心のメンテナンスの場として活用できるのがカウンセリングです。
誰にも話せなかった気持ちを、否定されることなく受け止めてもらえる。それだけで、自分の中に「もう少しがんばってみようかな」という前向きな力がわいてくることもあります。

はじめの一歩としてのカウンセリング
引きこもりの状態では、家族や友人など身近な人に自分のことを話すこと自体が、大きなハードルに感じられるものです。
そんな時こそ利用したいのがカウンセリングです。「カウンセラーに相談する」という選択が、引きこもりから抜け出すための、はじめの一歩になるかもしれません。
カウンセラーはあなたの話に丁寧に耳を傾けます。その対話の中で、「今のままの自分でも、できることがあるかもしれない」と感じられることもあるでしょう。カウンセリングでは、自分の気持ちや今の状況を整理しながら、「これから自分はどう動いていきたいか」を考えることができます。
カウンセリングは、問題解決に向けて自分自身が動き出すための場所。そう考えると、少し気が楽になるかもしれませんね。
また、メンタルヘルスとキャリアの両方の資格を持つカウンセラーを選べば、心のサポートだけでなく、「これからどのように働いていきたいか」「自分に合った生き方とは何か」といった将来のことについても相談できます。気持ちを整理しながら、これからの方向性を一緒に考えていける。そんなサポートが、前に進む力になるかもしれません。
自宅から利用しやすいオンラインカウンセリングがおすすめ
最近では、自宅からオンラインでカウンセリングが受けられるサービスが増えています。
今の状態を相談したいと思った日、思った時間にカウンセラーが居れば、当日予約当日カウンセリングができます。
直接コミュニケーションを取ることに抵抗を感じる方も、オンライン上であれば比較的安心して話せるかもしれません。
まずは、外の世界に出るための第一歩として、オンラインカウンセリングを活用してみるのも良いでしょう。

まとめ
この記事では、「引きこもり」を抜け出したいと思っている人に向けて、引きこもりから抜け出すきっかけとなるような役立つ情報や、オンラインで受けられる心のサポートについて紹介しました。
このコラムを運営しているオンラインカウンセリングメザニンでは、メンタルヘルスとキャリアの両方の資格を持つカウンセラーが多数登録されています。
心のサポートに加え、自分らしい生き方や、引きこもりから抜け出すための働き方についても、一緒に考え支援をしてくれるのでおすすめです。
オンラインカウンセリング利用ステップの紹介
この章では、メザニンコラムを発信しているオンラインカウンセリングサービスの「メザニン」を例に、利用ステップを紹介します。
ステップ1.会員登録を済ませる

まず事前準備として、会員登録を済ませておきましょう。
メザニンでは1分で会員登録が完了し、登録後はカウンセリングに利用できる3,000ポイントを進呈しています。
ステップ2.カウンセラーを選ぶ

会員登録が済んだら、次は相談内容に合ったカウンセラーを選んでいきましょう。
メザニンでは、相談したい内容からや、フリーワード検索からでもカウンセラーを探せます。
カウンセラー選びに迷っている場合は、カウンセラーを選ばずに予約ができる「はじめて相談」もおすすめです。
ステップ3.予約をする

カウンセラーを選んだら、予約をしてみましょう。
メザニンではカウンセラーのスケジュールがカレンダー表示で確認できるので、自分の予定に合った日時が選べます。