仕事の悩み

20代・30代が「仕事を辞めたいけど次がない」と悩んだ時の具体的な対策を紹介

「仕事を辞めたいけど次がない」という不安や悩みは、多くのビジネスパーソンが経験するものです。

そこで今回の記事では、20代・30代のビジネスパーソンに向けて、「仕事を辞めたいけど次がない」と悩んだ時の具体的な対策や、不安や悩みに向き合うためのカウンセリングの活用について紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

なぜ「仕事を辞めたいけど次がない」と感じるのか

なぜ「仕事を辞めたいけど次がない」と感じるのはなぜなのでしょうか。この章では多くのビジネスパーソンが抱えやすい5つの要因と、対処法について紹介します。

  1. スキル不足
  2. 自己評価の低さ
  3. 辛かった就職・転職活動を思い出す
  4. 勤続年数とキャリアの問題
  5. 環境や経済的な不安

順番にみていきましょう。

1.スキル不足

転職に必要なスキルを持っていない場合、次のキャリアに進むことが難しく感じるでしょう。

例えば、技術や専門知識が求められる職種に転職したいと考えている場合、必要な資格を取得していない、もしくはスキルが十分ではない場合、採用される可能性が低くなることが考えられます。

次につなげるためのスキルを身に着ける

スキル不足を解消するためには、転職に必要な資格取得などに向けて、学習をはじめていくことが必要不可欠です。

現段階でのスキルの不足は、新たな知識や技能を身につけるためのきっかけであると捉え、次のキャリアに進む際の自信を高めることが重要です。

2.自己評価の低さ

自分自身の能力や価値を過小評価している場合、新しい仕事を見つける自信が持てず、不安に感じることがあります。

在職中の組織での評価が影響している場合も考えられますが、「自分は他の会社では通用しないだろう」という思い込みにより、自分自身を過小評価しているのかもしれません。

自分を再評価してみる

自己評価を向上させるためには、自信を高めるためのプロセスが必要です。

ポイントとしては、現在の自分を再評価することです。「仕事を辞めたいけど次がない。これからどうすればよいだろう」と考える事自体も次に繋がるアクションですので、自分を前向きに評価していきましょう。

自己評価の向上は、新たなキャリアに対する基盤を築くことに役立ちます。

3.辛かった就職・転職活動を思い出す

過酷な就職や転職活動を経験した場合、またあの時のような経験をするのかという恐怖心におそわれることもあるかもしれません。

多くの場合、就職や転職活動は、時間やエネルギーを消費するストレスフルなプロセスともいえます。過去の経験が辛かった場合、その記憶が現在の不安に繋がることがあるでしょう。

また、新たな仕事を見つけるための努力や不確実性に対する恐れも、次のステップを踏むことをためらわせる要因となります。

自分で選択することの重要性

新しいキャリアや職場環境を見つけるプロセスは時間がかかるかもしれませんが、前向きな姿勢を持ち続けることで、次のステップを踏み出す勇気や自信を取り戻すことができます。

忙しい毎日や、様々なストレスに晒されながら生きていると、自分の人生の中心は自分だということを、忘れてしまうかもしれません。

しかし、自分の幸福や成長を最優先に考えることがなにより重要であり、他者の期待に振り回されず、自分の目標や価値観に基づいて行動することが大切です。

4.勤続年数の長さ

長期間同じ職場で働いてきた場合、新しい環境や新しい職場でのスタートに不安を感じることがあります。

特に、一つの業界や職種に特化してきた場合、異なる分野でのキャリアチェンジに対する不安が生じることがあります。

積み上げたキャリアを強みに

例えば、専門性の高い業種で長い期間キャリアを積んできた場合、いまさら異業種に挑戦することもできないと感じてしまうことがあるかもしれません。

しかし、過去の経験や獲得しているスキルは、次のキャリアにおいても十分に活かすことが可能です。

また、新しい環境での学びや成長を楽しみにすることで、不安を前向きなエネルギーに変えることができるでしょう。

5.環境や経済的な不安

現在の職場や環境が不満足である場合でも、辞めることに対する恐れや、次の仕事で経済的な安定を確保できるかどうかに対する不安を抱くことがあります。

リスク管理

環境や経済的な不安がある場合は、リスクを最小限に抑えながら新しいキャリアに踏み出すための計画が必要です。

まず、現在の財政状況を洗い出し、必要な支出を把握していきましょう。

次に、可能な限り貯金をしておくことで、新しい仕事に移行する際の経済的な不安を軽減することができます。

【年代別】数字でみる仕事を辞めた理由

「仕事を辞めたい」と思っていても、「でもこの仕事を辞めたら次がない」、「本当に辞めてその後どうするのか」などの不安で悩むケースも多いのではないでしょうか。

この章では、前職を辞めた理由を年代別に数字でみていきます。

20代「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」

厚生労働省が2022年にまとめた年雇用動向調査結果の概況の「転職入職者が前職を辞めた理由別割合 」の中から、20代の個人的な理由をの割合をみてみると、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が男女ともに高く、男25~29歳では16.9%と最も高い割合となっています。

20代では、ライフワークバランスを重視する傾向が強いことがわかります。

厚生労働省 厚生労働省 2022年雇用動向調査結果の概況 表5を参考に作成

30代「会社の将来が不安だった」

30代では、20代と同様「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が高い傾向にありますが、男30~35歳「給料等収入が少なかった」13.4%や、男35~39歳の「会社の将来が不安だった」15.4%が、非常に高い割合となっており、キャリアや収入面での安定や将来の展望に対する不安が、30代になるとより意識されるようになることを示唆しています。


厚生労働省 厚生労働省 2022年雇用動向調査結果の概況 表5を参考に作成

転職で給与は下がる?それとも上がるのか

労働環境や人間関係と並んで、20代30代ともに「給与等収入が少なかった」が前職を辞めた理由に挙げられていますが、実際に入・転職者は前職の給与変動はあったのでしょうか。

20歳から44歳までは給与は増加傾向にある

25歳〜29歳は45.6%、35〜39歳は44.9%と増加した割合のほうが高くなっています。また、20歳から44歳までは、変わらない、または減少した割合よりも、増加した割合のほうが高くなっています。


厚生労働省 厚生労働省 2022年雇用動向調査結果の概況 表6を参考に作成

「仕事を辞めたいけど次がない」と悩んでいる場合には、転職活動を視野に入れることで、問題解決への糸口がみつかるかもしれません。

では次の章で、退職することのメリットとデメリットについて考えてみましょう。

次の仕事が決まっていないけど退職するメリット・デメリット

まず、転職先が決まっていない状態で、退職するメリットとデメリットをみていきます。

メリット:仕事からの解放感やストレスの軽減

仕事を辞めることで、自分の興味や才能に合った新しいキャリアやチャンスを追求するための機会が得られるかもしれません。

デメリット:収入の減少や経済的な不安定さ

仕事を辞めることで収入が途絶え、経済的な不安定さが生じる可能性があります。

特に、次の仕事が決まっていない場合、収入源が一時的に失われることは大きな不安要素であるといえます。

また、一部の業界では、離職期間が長いと再就職が難しくなるケースもあることを留意しておく必要があります。

仕事を続けながら転職活動をするメリット・デメリット

仕事を続けながら転職活動をすることには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット:転職活動のプレッシャーの軽減

在職中に転職活動を行うことで、早く次の就職先を決めなければならないというプレッシャーの軽減が期待できます。

適切な転職先が見つかるまで活動を続けられるだけでなく、焦らずに自分に合っている企業かも検討することができるでしょう。

また、経済的不安も回避できるのも、在職中に転職活動を行うことの大きなメリットであるといえます。

デメリット:ストレスと疲労

在職中の忙しいスケジュールに加えて、転職活動を行うことでストレスや疲労が増大する可能性があります。

これらのメリットとデメリットを総合的に考慮し、自分にとって最良の選択を見つけるために、時間をかけて検討することが重要です。

また、仕事と転職活動の両方に対応していくことで、体調だけではなくメンタルヘルス不調につながるケースも考えられますので、カウンセリングなどを利用して、不安や悩みを話せる環境作りをしておくことも大切です。

仕事の悩みにカウンセリングが有用である理由

「仕事を辞めたいけど次がない」、「自分のスキルでは今の会社以外では通用しないのではないか」などの追い詰められた状況の中では、心理的なサポートを受けることは重要であるといえます。

仕事の悩みを抱えるこころの支えになるカウンセリング

将来への不安や、不安定な状況が辛いと感じている場合は、カウンセリングを受けることで以下のような効果が期待できます。

感情の整理ができる

会社を辞めたいと感じている状況では、上司や先輩、同僚には相談しにくいという側面があります。また、社内の相談窓口も利用することをためらうケースも少なくありません。

そのような状況の中でも、メンタルヘルスのプロであるカウンセラーとのカウンセリングを通じて、自分の感情や思考を整理することができるでしょう。

自己理解が深まる

カウンセリングを通じて、自分自身をより深く理解することができます。特に、自己評価が低く、自身のキャリアについて悩んでいる場合は、自己成長や問題解決のためのサポートをカウンセラーから受けることができます。

仕事によるストレスの軽減

カウンセリングを受けることで、ストレスや不安を軽減することができます。心理的な負荷を軽減し、メンタルヘルスの健康を維持するためのサポートを受けることができます。

スマホから利用できるオンラインカウンセリング

「メンタルヘルス」や「カウンセリング」と聞くと、深刻な悩みを持っている人が利用すると感じるかもしれませんが、不安な気持ちがあれば誰でも利用することができます。

なかなか勇気が出ないという場合でも、現在ではスマホからでも簡単に利用できるオンラインカウンセリングサービスがあります。

予約もスマホから簡単に行えますので、辛い気持ちを話したいと思ったら、いつでも、どこからでもカウンセリングを受けることが可能です。

不安や悩みを抱えている場合は、プロのカウンセラーや心理カウンセラーに相談することを検討してみるとよいでしょう。

まとめ

今回の記事では20代・30代のビジネスパーソンに向けて、「仕事を辞めたいけど次がない」と悩んだ時の具体的な対策や、メンタルヘルスの重要性にも焦点を当て、不安や悩みに向き合うためのカウンセリングの活用についても紹介しました。

「仕事を辞めたいけど次がない」と一人で悩み、辛い気持ちを抱えている場合は、話したい時に話せる「オンラインカウンセリング」の利用を視野に入れてみましょう。

 

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