仕事の悩み

成長していないと感じる社会人3年目 メンタル不調を防ぐ3つの対策

成長していないと感じる社会人3年目 メンタル不調を防ぐ3つの対策

社会人3年目は仕事のプレッシャーや人間関係、さらにはキャリアに対する不安が重なる時期です。さまざまなストレスを抱えながら仕事をする中で、「自分は成長していない」と感じるビジネスパーソンも少なくないでしょう。

そこで今回の記事では、社会人3年目のメンタル不調を予防する対策について紹介します。

就職活動はうまくいったけど…

希望していた業界や企業に就職が決まり、順調なスタートを切った社会人1年目は、とにかく慣れることに必死だったという方も多いのではないでしょうか。そして2年目には、少しずつ生活サイクルにも慣れ、仕事にも余裕が出てきます。

しかし社会人3年目に差し掛かると最初の勢いが薄れ、漠然とした不安を感じる瞬間が出てくるケースも少なくありません。

社会人3年目の壁

新卒入社をしている場合は、社会人3年目の年齢は25歳に該当します。生活のリズムが整ってきた一方で、仕事面で成長を実感したいという気持ちが強くなる時期でもあります。

厚生労働省がまとめた「新規学卒者の離職状況」の中から、大学卒の就職後3年以内離職率の推移をみてみると、2019年から2021年の3年間は、大学卒の就職後3年以内離職率が10%を超えており、特に2021年には1年目、2年目、3年目の合計で34.9%と過去10年で最も高い数値となっています。

大学卒 就職後3年以内離職率の推移2011年から2021年までのグラフ

厚生労働省   学歴別就職後3年以内離職率の推移大学卒グラフを参考に作成

「就職はうまくいったはずなのに、何か物足りない…」「成長を実感できない自分にがっかりしている」という悩みを抱えるのも社会人3年目の特徴です。中でも、よい企業に就職したものの、自分の能力が追いついていないことから焦りを感じるケースもあります。

では焦りや不安を和らげ、メンタル不調を防ぎながら成長を実感するにはどうすればよいのでしょうか。次の章では具体的な3つの悩みと対策についてみていきましょう。

社会人3年目が抱える悩みについてできること

この章では、社会人3年目が一般的に抱える悩みと対策について紹介します。

  1. 自分の成長が見えにくい
  2. プライベートでもつまずくことが多い
  3. 漠然とした不安

順番にみていきましょう。

1.自分の成長が見えにくい

入社1年目や2年目は新しい知識やスキルを身につけ、仕事に慣れながら成長を実感できる場面が多いですが、3年目に差し掛かると、基本的な業務がこなせるようになり、次のステップへの進展が求められるため、社会人3年目は、成長が目に見えにくくなる時期でもあります。

なぜ成長が見えにくいのか

社会人3年目は新しい挑戦を求められつつも、基礎的な業務にもある程度慣れてくるため、成長が停滞しているように感じることがあるのです。

さらに、同年代の同僚や友人の業績や評価を見聞きする場面も増えてくることで、「自分は何も成長できていないのではないか」と焦り、メンタル不調になるケースもあります。

成長を実感するためにできること

成長を感じにくい時期だからこそ、自分の成長の過程を振り返ることが重要です。毎日こなしている業務の中で、フォーカスするポイントを変えてみるのも効果的です。

例えば入社後しばらくは、チームメンバーとのコミュニケーションに苦労していたかもしれません。しかし現在では、チーム全体の進捗を意識し、他のメンバーのサポートや調整ができるようになったという場合では、チームワークがうまく機能するようになったことが成長の証です。

また新たな挑戦に積極的に取り組むことも非常に効果的です。自信を深めると同時に、次のステップへ進むための大きな一歩を踏み出せます。

2.プライベートでもつまずくことが多い

仕事がうまくいっていない時と同様に、プライベートの不調も心に大きな影響を与えます。仕事とプライベートは密接に関連しており、どちらかがうまくいかないと、もう一方にもその影響が及びやすくなります。

特に社会人3年目のように、成長や次のステップについて悩む時期では、仕事とプライベートのバランスを取ることが難しく感じることが多いでしょう。これがストレスの原因となり、心身に負担をかけることがあります。

ワークライフバランスを見直すためにできること

仕事でもプライベートでも、すべてを引き受けることは難しいものです。そこで行き詰まりを感じた今だからこそ、ワークライフバランスを見直してみましょう。

仕事でもプライベートでも自分のキャパシティを理解し、できる範囲での対応を心がけるようにするだけでも、ストレス軽減につながります。

3.漠然とした不安

社会人3年目は、これまで積み上げてきた経験を元に、更なる成長を求められる時期です。しかし、キャリアの進展が見えにくくなることで、漠然とした不安が募りやすくなるケースも多いでしょう。

漠然とした不安を解消するためにできること

漠然とした不安に対して一番効果的なのは、自分のキャリアビジョンを再確認することです。何を目指しているのか、何を達成したいのかを具体的に考えてみましょう。

社会人3年目を迎えた今、キャリアの方向性が見えづらい場合は目標を短期(半年以内)、中期(1〜2年)、長期(3年以上)に分け、それぞれに向かって進むためのステップを具体的に考えることが重要です。

成長していないと感じる社会人3年目 メンタル不調を防ぐ3つの対策

社会人3年目のメンタル不調を予防する対策

社会人3年目は、仕事のプレッシャーや成長への焦りから、メンタル的に辛く感じることが多い時期です。

しかし適切な予防策を講じることで心の負担を軽減することができます。この章では実際に取り入れやすく、効果的なメンタル不調の予防策を紹介します。

信頼できる人物とのコミュニケーション

仕事での悩みや不安を感じたときには、メンターや信頼できる上司に話すことがメンタル面でも助けになります。

職場でのフィードバックを受けることで、自分の方向性を見直すきっかけになり、改善点が明確になるでしょう。また信頼できる人物からの前向きなアドバイスで気持ちが軽くなり、自信を取り戻すことができます。

周囲に相談しにくい場合はメンタルヘルスのプロに相談

職場や家庭の環境によっては、周囲に悩みを相談しにくいこともあるでしょう。そんな時は、メンタルヘルスの専門家に相談することが有効です。カウンセラーは専門的な視点から問題解決に向けたサポートを行いますので、自分自身の気持ちが整理できるでしょう。

現在、多くの企業では社員向けのメンタルヘルス支援プログラムを提供している場合がありますので、活用するのも一つの方法です。

もし、社内で仕事に関する悩みを相談するのが難しい場合や、相談内容が誰かに知られるのが不安な場合は、オンラインカウンセリングサービスを利用することも選択肢として考えてみてください。

オンラインカウンセリングの利用のしやすさ

オンラインカウンセリングは、忙しい社会人にとって非常に便利で有効活用できる方法です。通勤中や仕事の合間に簡単に予約ができ、物理的な距離や時間に縛られることなく、気軽に専門家のサポートを受けられる点が大きな魅力です。

対面カウンセリングだと「誰かに見られたらどうしよう」「周囲に知られるのではないか」と不安になることもありますよね。しかしオンラインカウンセリングでは、自宅でリラックスしながら、プライバシーが守られた環境で自分の悩みを話せるので安心感があります。

特に漠然とした悩みや、なかなか口に出しにくいことを相談する場合には、オンラインカウンセリングは最適なサービスです。

成長していないと感じる社会人3年目 メンタル不調を防ぐ3つの対策

メンタルケアの重要性

メンタルヘルスケアは、仕事におけるパフォーマンス向上に直結します。自分の心と体の状態を把握し、必要に応じてサポートを求めることが重要です。

特に、社会人3年目はキャリアの方向性や成長に対する不安が強くなる時期なので、定期的にメンタルケアを行うことで、冷静に自分の状態を見つめることができ、結果として仕事効率の向上にもつながるでしょう。

まとめ

社会人3年目は悩みやプレッシャーが多く、成長に向けた葛藤を抱える時期でもありますが、自分を大切にし、少しずつでも前向きな気持ちを取り戻せるように工夫し続けることが重要です。

自分を大切にし、少しずつでも前向きな気持ちを取り戻せるように工夫していくなかで、オンラインカウンセリングが大きな助けになるでしょう。

仕事のスキルアップと同じように、メンタルケアも「自分への投資」です。心の健康を保つことで、仕事のパフォーマンスも向上し、より充実した日々を送ることができます。

「なんとなく辛いな」と感じたら、一人で抱え込まず誰かに相談してみましょう。それが身近な人でもカウンセラーでも構いません。「話してみる」ことが心を軽くする第一歩になるかもしれません。  

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プログラマ等の社会人経験を経て、職場のメンタルヘルス問題のニーズを感じ、対人支援職に転向しました。今まで目を向けてこなかった自分の可能性や、これからの選択肢、自分への理解を深めるお手伝い等、そんなカウンセリングの時間を提供できればと思っています。

 

メザニン登録カウンセラー
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EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)、キャリアコンサルタント

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メザニン登録カウンセラー
芹野 まり Mari SERINO
EAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC)、キャリアコンサルタント

一緒にこころの悩みを整理していきましょう
同じ経験をしていても一人ひとり思いや感情は違うものです。そして、生きていれば辛いことも決断しなければならないこともたくさんあります。一緒にこころの悩みを整理しながら、自分らしく生きていけるよう少しでも支援ができればと思います。

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